マフィアと探偵 3

7話 ページ8

ツナ「そんなこと言ってる場合！？」

リボーンの言葉に思わずつっこんだツナ。すると、


カツン、カツン


一つの足音がツナの方へ向かっていた。ツナは足音がする方へ向けるとそこには一人の男がいた。


白髪に髭を生やした６０代ぐらいの男である。男の周りには客に紛れて変装していただろう部下らしき人達がいた。


？「さすがボンゴレ１０代目、貴方の超直感は素晴らしいものだ。」


拍手をしながら愉快に笑う男にディーノが目を見開く。


ディーノ「！お前は……！？」


ツナ「ディーノさん？」


リボーン「知ってんのか？」


警戒しながら男から視線を離さないリボーンの問いにディーノは頷く。


ディーノ「ああ、ボンゴレリングの事件で情報を流した過激派のマフィアだ」


ディーノの言葉に驚くツナ。すると事態を知らせたであろうコナンがロマーリオと一緒に現れた。


コナン「沢田さん！！」


ロマーリオ「ボス、無事か！？」


ディーノ「大丈夫だ、ロマーリオ！」



ロマーリオの問いに顔をあげて答えるディーノ、山本にランボ、了平がツナのところに駆けつけ武器を構えるなかでリボーンが口を開けた。


リボーン「おいテメー、いったい何もんだ？」


殺気を込めた言葉に銃を構えたリボーンに男は口角をあげて答えた。


？「これは失礼、私はグリンドールファミリーのボス、ブレイン・スタンスという。……かつて君たちボンゴレファミリーに仕えていた者だ」


ツナ 獄寺 山本 コナン「「「「！？」」」」


リボーン「……やはりな」


ディーノ「どうりで何処かで見覚えのある顔だと思ったら……」


男、いやブレインの言葉に驚くツナ達にリボーンとディーノは目を細める。


ツナ「そんな人が、……どうして？」


恐る恐る尋ねるツナにブレインは鼻で笑って答えた。


ブレイン「どうしてかって？……決まってるさ、失望したのだよボンゴレ９代目に、……あまりにも生温いやり方にね」


皮肉に笑うブレインにツナは唇を噛み手を強く握りしめる。


そして目を閉じて考えると決心したようにカッと目を開けた。


ツナ「あの人は……、９代目は……、お前が思っているほど容易い人ではない！！」


そう叫んだ瞬間、ツナはポケットに入れていたグローブを手にはめ、死ぬ気弾を口の中に入れた。


するとツナの額からオレンジの炎が灯し雰囲気が１８０度に変わった。


超ツナ「……いくぞ、みんな」

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