マフィアと探偵 3

番外編ルーナのおつかい 4 ページ48

ルーナはリボーン達に気づいてもらうように前脚で器用に音を立てた。


リボーン「！」


ツナ「？……リボーン、どうしたんだよって、ルーナ！？」


音に気づいたのかリボーンがこちらを見た後、ツナもつられるように見て驚く。


ツナの驚く声に蘭達も振り返りルーナを見て驚く。


その後、ツナ達は慌てて会計を済ませ入り口付近で待っているルーナに駆け寄った。


ツナ「ルーナ！こんな所でどうしたんだよ！！」


いや、主人からおつかい頼まれただけなんだけど。


そんな彼を無視し、ルーナはリボーンに近寄って首に掛けてあるUSBメモリーを見せた。


リボーン「！……そうか、アイツからか」


USBメモリーを見て気づいたリボーンはルーナの背中に乗りチェーンを外した。



リボーン「サンキューな、ルーナ」


ルーナ「バルッ！！〈どういたしまして〉」


ルーナから降りて礼を言うリボーンに一度吠えると遠くで嗅ぎ慣れた匂いがした。


ルーナ〈この匂い、主人のだ！！〉


ロア〈え、マジ？〉


顔をあげるルーナにチラッと毛並みから覗かせたロアが反応する。


すぐさまリンネの元へ走り出すルーナ、後ろで園子達が何か言ってるが無視。


全力で走り、商店街から出ると近くの電柱に寄りかかっているリンネがいた。



リンネを見つけたルーナは早足で駆け寄った。足音で気づいたのかリンネは電柱から離れボックスを取り出した。


リンネ「ありがとうロア、ボックスに戻ってゆっくり休みな。」


ロア〈ハーイ！ロールに会えたから楽しかったよ！〉


そう言ってロアは黒い炎に包まれてボックスに戻った。


黒いボックスをしまい立ち上がった主人。……アレ？俺は戻らないのか？


リンネ「もう少し散歩するか」


行くよと言いながら歩き出す主人。最近忙しかったからなかなか構ってもらえなかったから嬉しい。



そう思ってルーナは主人の後ろについて行くと、


ジン「……よぉ」


……なんでお前がいる？てか仕事はどうした？



リンネ「……仕事じゃなかったの？」


俺が問いただしたい事を主人が言ってくれたのでその主人の問いにジンは鼻で笑って答えた。


ジン「交渉だったからな早めに終わらせた。……それより乗れ、送るぞ」


そう言って後ろにある愛車を指差すジン。断ってもいい包まれることは俺もわかるので主人は肩を竦めてジンの愛車、ポルシェに乗った。


こうして俺のおつかいは終わりを告げたのだった。

お知らせ→←番外編ルーナのおつかい 3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す