マフィアと探偵 3

34話 ページ42

リンネ「アッハハハハハ！！そんな理由で殺るわけがないじゃない！！」


お腹を抱えながら大笑いするリンネ、そしてピタリと笑いが止まり冷たい眼差しで答えた。


リンネ「言っておくけど私が殺したあの男、セイバーの幹部が送り込んだスパイよ」


コナン キャ「「！！？」」


赤井 ジェ「「………」」


リンネの言葉にコナンとキャメルは驚き赤井とジェームズは黙ったまま。



リンネ「あの裏切り者の事だから随分と用心深いことをすると思ったからね。
うちのボスから殺せって言われてたから命令通りに殺したの」


ジェームズ「では、セイバーの社長の遺体はどうしたのかね？」



リンネ「私が処理したわ、マフィアの情報を揉み消す為にね。……あぁ！聞き出そうとしても無駄よ、もうとっくに灰になったからね」



紅姫を優しく撫でながら答えるリンネ、そんな彼女の様子にコナンは睨みつける。



リンネ「ねぇ、質問はちゃんと答えたからもういいかしら？」


困った表情で首を傾げるリンネ、すると赤井がいや、と言いながら歩み寄った。



赤井「悪いが奴らの知っている情報を全て吐き出して貰うぞ」


そう言ってライフルを放り投げる赤井、リンネも紅姫に手を置き構えた。


お互い視線を捉えたまま一歩も動かない。波の音が聞こえるなか、赤井が攻撃を仕掛けた。



ヒュン！！



リンネ「！！(あれは、ジークンドー！？)」



ジークンドーと見切ったリンネ、紅姫を抜こうとするが赤井の蹴りで弾き飛ばされる。


次々と蹴りやパンチが飛び交う中、リンネはかわしながら作戦を練る。


リンネ(……強さはスクアーロと同じ、こうなったら本気でいくしかないわね)



そう考えたと同時に今度はリンネから仕掛けた。


顔面に向かってきた赤井の右腕を掴みそれを隙に蹴りを入れた。



赤井「！！」


そんな彼女の蹴りに気づいた赤井は慌てて回避し再びリンネに視線を寄越すが、


赤井「！？……何処に行った？」


コナン「赤井さん、上！！」


リンネが居なくなったのを驚き辺りを見回すがコナンの言葉に上を向いた瞬間、


リンネ「セィヤアアア！！」



掛け声と同時に踵落としをしたリンネ、突然の攻撃に赤井は慌てて避けるが肩に衝突した。


ドッガァァァアン！！！


赤井「グワァ！？」



赤井が倒れ込みリンネの踵落としの衝撃で地面がひび割れた。


コナン(オイオイ、なんて馬鹿力だよ！！あの赤井さんがやられるなんて！？)

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