マフィアと探偵 3

番外編二人の約束 5 ページ29

ランポウ「ギャハハッ！！ジョットが謝ってるもんねーー！！」


そう言って笑いながらジョットに指を指すランポウ。そんな彼の様子に耐え切れなかったのかGIRUが摑みかかる。


そんなわんやでパーティは終了し解散となったのであった。




翌日、


朝日が昇ってきた頃シェリアは屋敷を出て森へ帰ろうとしていた。


ジョット「もう少しゆっくりしていったらどうだ？」


後ろからジョットが現れ声をかけられるがシェリアはそれを無視して歩き出す。


ジョット(……シェリア、どうしたらお前の心を開いてくれる？)



去って行くシェリアの後ろ姿にジョットは悲しい表情をして思ったのだった。





森の中を歩き湖にたどり着いたシェリアは黒いブーツを脱ぎ両脚を湖につけて座った。


シェリア(人間なんて、嫌いよ。どうせあの男も私を裏切って殺すに決まってる)


そう考えてシェリアは自分の過去を振り返る。



シェリアは物心ついた時には両親がなく。誰にも愛されずに育った。


そんな時に一人の男に出会いシェリアは人の愛を知る事が出来た。もしかしたら自分は幸せになれるそう思った。


しかし、ある時男は別の女といる事を知ったシェリア。しかも、シェリアを騙して売り飛ばし金にしようとしたのだ。



真実を知ったシェリアは怒りに身を任せその男と女を殺したのだった。


“愛は偽り”そんな風に考えたシェリアは二度と人を信じないと誓ったのであった。



その後シェリアは次々と人を殺していき多くの人々から“銀猫”と恐れられてしまった。



そして警官に捕まりシェリアは街の人達の目の前で処刑台に立たされる。



殺せ！死ね！など罵声が飛び交う中、やっと死ねると思ったシェリアは処刑台へ一歩前に踏み出した途端、



？「待ってくれ！！この人を処刑しないでくれ！！」


突然、男の声が聞こえ罵声が鳴り止む。シェリアが顔をあげるとそこにはGIRU達を連れたジョットがいたのだった。



その後、シェリアの処刑は無効になりジョットに保護されたのであった。


シェリア(あの人が居なかったら、私は死んでた)


そう思って顔をあげるシェリア、最初は慣れなかったが今は少しずつ心を許している。


どうして自分を助けたのかジョットに理由を聞くと、銀猫の噂を聞き駆けつけるとあまりにも絶望したような表情だったので思わず助けたという。


そんな彼に呆れてしまったが、命を救われた事に感謝してる。そう思いながらシェリアは空を眺めていた。

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