マフィアと探偵 3

22話 ページ23

リンネ「これ、……何だと思う？」


そう言って取り出したのは資料の束。リンネが持っている資料の束にツナは疑問符を浮かべる。


リンネ「……ブレインが作った暗殺リストよ」


ツナ コナン 安室「「「！？」」」


コナン(暗殺リスト！？こんな物いったいどうやって？)


リンネの言葉にコナンは睨みつけるような表情になりリストを眺めていると、


リンネ「これは怪盗キッドにリングを盗ませようとしたマフィアのボスが持ってたの。……いつ裏切ってもいいように大事に保管してたけど……」


バサバサバサッ！！


リンネは手に持っていた資料をその場で投げ捨てた。そして資料を踏み付けツナの方へ歩み寄る。


リンネ「その中に貴方の名前があったから最初は驚いたけど、黒幕を暴くためにわざと泳がせていたのよ」


ツナ「………」


そう言ってツナの頰を親指で優しく撫でるリンネ、ツナはショックなのか言葉が出ない。


リンネ「私は守護者としてじゃなくヴァリアーとしてここに来たの……わかって貰えた？」


ツナの顔を覗き込み目を合わせて言うリンネ、するとツナは触れているリンネの手を優しく掴む。


ツナ「……も、」


リンネ「？」


ツナ「……それでも、オレを守ってくれたんでしょ？リンネはオレの……大切な友達だから！！」

リンネ「！！」


ツナの言葉に目を見開き、言葉を失ったリンネ。そして肩を竦め呆れた顔をした後帰ると言ってホテルから出て行った。


ツナ「……」


リンネが見えなくなるまで見届けたツナはその場に落ちている資料を拾い集めた。


コナン「手伝うよ沢田さん」


ツナ「あ、うん。……ありがと」


コナン(ん？……何か線で消されてる)


コナンが一枚の紙を拾うと所々に線で引かれている部分があった。


リボーン「おい、アレク。この線で引かれているのは一体何だ？」


リボーンも何枚か拾い上げ線が引かれている部分についてアレクに問いかけた。


アレク「……ブレイン達によって殺されたマフィア達だ」


コナン 安室 ツナ「「「！？」」」


アレクの言葉にコナンと安室、ツナも驚く。よく見るとツナの名前や獄寺に山本、守護者達の名前まで載っていたのだ。


沖矢「こっちにはリンネさんの名前もありますよ」


沖矢の言葉に皆が一斉に覗き込む。そこにはリンネの名前までが載っていた。


ツナ(リンネまで……)

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