マフィアと探偵 ２

17話 ページ17

そしてリンネが地面に着地した瞬間、

リンネ「さて、……お返しだっ！！」


そう言ってリンネは小さな手でリリアンヌの指を掴み持ち上げる。


リリ「なっ！？」


あまりの怪力にリリアンヌは驚き、思わずクナイを落とす。


リンネ「せいやっ！！」



指で掴んでさらに力を込める。


バキバキバキッ！！


すると、リリアンヌの手首から肩の関節が折れる音がなった。

バキッ！！


指を離しリリアンヌの背中に蹴りを入れる。リリアンヌは何とか踏ん張りうまく着地しリンネに蹴りを入れる。



しかし、リンネは蹴りを軽々とかわし後ろにあるガス管に乗る。



リンネ「フッ、……タフだな」


そう言って肩を抑えて鼻で笑わうリンネにリリアンヌも肩を抑えて立ち上がる。


リンネ「これで五分だな」


リリ「五分ですって？……舐めないでいただきます？……リンネさん」


リンネ「？……！？」


するとリンネの服がクナイによって切り裂かれしまった。


リンネ「……この服の対価、高くつくわよ」


リリ「踏み倒して差し上げてよ」



リリアンヌの言葉にリンネはガス管から降り元の身体に戻ってリリアンヌを睨みつけた。


リンネが着ていた服はダメージジーンズが太ももまで切り裂かれ、シャツも所々に切り裂かれでいた。


リリアンヌは三本のクナイをリンネに向けて放った。


リンネはクナイを肘で受け流す。しかしそれでもリリアンヌはクナイを大量に投げる。


何とかかわしながらも、リンネはチラッと横を見る。視線の先には非常口の扉があった。


リンネは足元に落ちてあったクナイを脚で叩きつけた。そして上にあがったクナイをキャッチしてリリアンヌに何本か投げる。


リリアンヌがクナイを避けた隙にリンネは非常口の扉の方へ走りだす。


リリ「！逃がしませんわよ！！」


リンネが走り出したことに気付いたリリアンヌは何本かクナイをリンネに向けて投げる。


何とかかわしながらスライディングして非常口の扉を開け、素早く扉を閉める。その瞬間にクナイが何本か扉に刺さる。


リリアンヌは舌打ちしながらも勢いよく扉を開けた。しかし、そこには誰もいない。


リリ「いない！？いったいどこに…」


非常口の扉が自然に閉まった瞬間、リンネが天井から現れ拳を握りしめリリアンヌの顔面に一発放った。


ドゴッ！！


リリ「グハァッ！！」


扉と一緒に飛ばされ倒れたリリアンヌ。

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