マフィアと探偵 番外編 ２

38話 ページ39

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赤井「おい、まさか逃げるのか！？」


リンネ「策はある！今は黙ってなっ！！」






森へ奥へと走る赤井とリンネ、木々の間を避けながらチラリと後ろを見る。





ラース「逃げるつもりか！！」





周りの木々を切り倒しながら追いかけるラース、二人とラースの距離が徐々に詰め寄ってくる。





赤井「近づいて来るぞ！！」


リンネ「もう少しよ！！」





たどり着いたその時、リンネはすぐさま振り返り懐から銃を取り出して三発撃った。






そんな銃弾を軽々と避けたラース、木々が生い茂り辺りが暗くなったその時、リンネが呟いた。





リンネ「ルーナ、形態変化(カンビオ・フォルマ)！！」





ワオォォォォォン！！




すると、リンネの右手の中指から泡白い炎が灯り狼の遠吠えが聞こえた。





リンネの死ぬ気の炎が形を変え、槍になった。





ラース「……槍？ハッ、無駄ですよ。武器を変えようが私には通用しませんからね」


リンネ「それはどうかしらね？」





そう言うとリンネは槍を素早く構え駆け出した。しかし、リンネが切ろうとしているのはラースではなく木であった。




赤井「おい、何している！？」


ラース「私ではなく木を切ろうとは……トチ狂いましたか？」






赤井が止めに入ろうが間に合わない。すると、





シャキン！！





ラース「グワッ！！？」





リンネの槍がラースの腹を斬りつけた。





赤井「！？(何故だ？ラースを斬りつけた筈なのに、間の木だけは切られた形跡がないだと！？一体どうなっている！？)」



ラース「な、何故……！？」



リンネ「この槍はただの槍ではない……自分が望んだものだけを切り裂くことができる匣兵器！！」



赤井(リボーンから聞いた事がある、初代月の守護者シェリアが抗争で使ったと言われあらゆる物を切り裂き、さらには空間を切ったと言われた………









ボンゴレ匣兵器、シェリアの槍！！)

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