マフィアと暗殺者２ (ページ6)

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46話ページ6

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……昼休み

生徒達が教室で食事をしている中、木の下に座って食べている烏間の元へ行く彼女の背中を

私とタコ、ロヴロが校舎の玄関先で見守っていた

ビッチ「……ちょっといいかしらカラスマ」

烏間「……何だ模擬暗殺でもこれ以上は手加減しないぞ」

彼女が手にしているのはナイフ……その武器一つで彼をどう殺すか……そこがポイントになる

ロヴロ「正面から行く気か……バカ者が、そもそもあいつに高度な戦闘技術は教えていない訓練された動きはむしろ暗殺対象を警戒させる

女を使った暗殺スタイルには無用の長物だ。素人程度なら正面から殺せるがあの男には通じない事は承知の筈だから結局は……

色仕掛けに頼る他ない……フンこれじゃさっきと同じ只の道化だ」

確かに……彼女を暗殺者に育てた貴方からはそう見えるかもしれない……でもね

殺「……ロヴロさん、イリーナ先生の授業を聞いていましたね？苦手の発音からまず克服していくのが彼女の流儀、実際彼女の日本語も驚くほど流暢です。

外国語を覚えるのは挑戦と克服の繰り返し、十か国語を克服した彼女は……未経験だった教師の仕事すら臆せず挑んで克服しました。

そんな挑戦と克服のエキスパートが……教室に来てから何もしてない(・・・・)と思いますか？」

そう言ったタコに私は手に持っていた彼女のバッグをロヴロに渡した

ロヴロ「……これは！！」

どうやら彼女が動いたみたいね

ワイヤートラップ……服と木を巧みに使って色仕掛けでカモフラージュするとは……見事な技術ね

殺「彼女は私を殺すのに必要な技術を自分なりに考え、外国語と同じように挑戦と克服しているのです。

貴方ならこのバッグを見るだけで……彼女の見えない努力が見えるでしょう」

リンネ「それに、弟子は……師匠の見えない所でも成長する事もあるのよ」