79話 ページ39
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そして理事長は一枚の紙を取り出し、ペンで何かを書くと鷹岡の口の中に突っ込んだ
理事長「解雇通知です以後貴方はここで教える事は出来ない……
そう言って歩き出した理事長に唖然とする中、私とすれ違った時だった
リンネ「お忙しい中ご足労いただきありがとうございます」
理事長「いえ、貴女のお陰で危うくこの学校に傷がつくところでした……こちらこそ感謝しますよ」
振り返る事もなく去って行こうとする理事長を見てたら物凄い勢いで走り出した鷹岡に驚いた
渚より怖いのは理事長だよねぇ……
鷹岡がクビだという事に理解した生徒達は喜びの声を上げる姿を横目で見てると
殺「助かりましたリンネ先生……相変わらずあの人の教育は迷いが無いですねぇ」
リンネ「この学校にいる限り決定権は理事長だからねぇ」
お互いにため息を吐くと、烏間が複雑な表情で重い口を開けた
烏間「……例えば、お前達は『将来は殺し屋になりたい』と彼が言ったらそれでも迷わずに育てるのか？」
………渚の事ね
烏間「彼自身は気付いてないがその才能がある。お前の暗殺に役立つかは疑問だが……人間相手なら有能な殺し屋になれるだろう」
殺「……答えに迷うでしょうねぇですが、良い教師は迷うものです。本当に自分はベストの答えを教えているのか内心は散々迷いながら……
生徒の前では毅然として教えなくてはいけない……決して迷いを悟られぬよう堂々とね」
リンネ「私は正直分からないわね……でも、私ならあの子がどちらか選べるように道を作ってあげるわ
……そして、あの子が決断した時が来たら悔いの無い選択を選んだって事よ、そうなったら私もコイツも覚悟がいるでしょうね」
まぁ、渚にその覚悟があればだけどね
殺「だからこそカッコいいんです先生っていう職業は」
その後、中村さんの言葉により烏間が自分の財布で生徒達に奢る事になった
今回何も活躍してなかったタコが土下座しながらついてきたとか……
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作者名：もっさん | 作成日時：2020年9月14日 9時
