マフィアと探偵 4 (ページ9)

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9話ページ9

ワイヤーが出てその先端を摘み、頭一つ入れるくらいの輪っかを作った後、その輪っかを下にいる男へ下ろした。

ワイヤーを最大限に伸ばした後、ナイフで切り落とし反対側の先端を手に何重も巻く、ワイヤーをフックに掛けたリンネは下にいる男に集中する。

標的(ターゲット)に気づかれないようにゆっくりとワイヤーを降ろすリンネ、ちょうど男が視線を窓に向けた瞬間、

リンネ「っ！！」

標的(ターゲット)「っ！！？」

その隙を狙いつけ輪っかにしたワイヤーを男の首に掛け素早く排水管から降りたリンネ、

首吊りの状態になった男はもがくように脚をバタつかせながらワイヤーを外そうと手を引っ掛ける。

そしてリンネは男が生き絶えるまでワイヤーを引っ張り続ける。

やがて、首吊り状態にされ暴れていた男は生き絶えて大人しくなり、
それを確認したリンネは窓枠にあるレバーにワイヤーを固く括り付けると周りを見渡した。

リンネ「こちらリンネ、標的(ターゲット)を始末したわ」

スク『ゔおぉぉい！！！今すぐ合流しろ！！後、組織に関する情報があったら探せ！！』

あまりの煩さに思わず電源を切ったリンネ、扉の向こうではジン達が待たせているため、時間がない。

リンネはすぐさま机に散らばっている資料を探ると、あるものがふと目についた。

リンネ「………？羽田浩二事件？17年前の事件がどうしてこんなところに、それにこの写真……」

羽田浩二事件の資料を手に取り、写真も見るとぼやけているが手のひらがはっきりと写っている写真であった。

17年前の資料に疑問を持ったリンネはテーブルに放り投げ、見張りがいる扉へ近づく。

コンコン、

見張り１「？………ボス？どうなさいました？」

見張り２「何かありましtパァン！！ドサッ、

見張り１「お、おいどうした！？」

突然の銃声に撃たれただろう男が倒れ、もう一人が慌てながら警戒し始めた。

見張り１「ど、どこだっ！！どこにいる！！」

ジン「ここにいるぜ？ネズミさんよぉ」

パァン！…………ドサッ、

ジンの声と同時に撃った銃声に人が倒れる音が聞こえゆっくりと扉を開けると、

二人の死体を眺めているジンの姿が目に映った。

リンネ「………脳天に一発、えげつないわね」

ジン「そう言うお前もえげつねぇがな」