マフィアと探偵 4 (ページ37)

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番外編冬休みの宿題 11 ページ37

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リンネ「彼女は闇を知りすぎた、あそこは彼女にとって危険な場所だからね」

コナン「……それって、どういう事？」

リンネ「あの場所は裏社会(こっち)の人間が集う場所だ。
暗くなれば多くの殺し屋が動き出し関係の無い人間を殺す事もある。

………これ以上裏路地に入るのはやめた方がいい、取り返しのつかない事になるわよ」

リンネの警告に頷いたツナ達、あの時超直感が働いて良かったとツナはそっと息を吐いた。

リンネ「………さてと、私もそろそろ行かないと」

そう言って立ち上がったリンネに獄寺が問いかけた。

獄寺「まだ仕事があるのかよ？」

リンネ「いや、この後ディーノと合流してイタリアに帰国する。

これから組織とどう片をつけるか９代目と家光達で協議する」

コナン「！？……もしかして本格的に動き出すの？」

リンネ「それは向こうの結論次第ね。組織が牙を向けた時は本格的な戦争になる可能性があると考えた方が良いわ」

ツナ「………本格的な戦争」

リンネ「安心して、まだ組織に動きはないわ。ヴァリアーも目を光らせてはいるけど、
私は監視されてる状態だから捜査が難しくなってるし…」

ツナ「監視って、大丈夫なの？コナン君達に影響は無いよね？」

困惑するツナの言葉にリンネは振り向いて答えた。

リンネ「問題ないわ、組織の構成員らの骨をバキバキに折って動けなくしたから暫くはバレないわ」

コナン「オイオイ……」

山本「ハハッ、リンネらしいのな！！」

その後リンネはイタリアに帰国するべく、ポアロを後にした。

ツナ達は眠っている灰原を抱きかかえてコナンと一緒に博士の家へ向かったのであった。

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安室「『憎しみに身を任せるな』か……」

綺麗な満月が見える夜、傷だらけになった安室は愛車の中で一人座り込んでいた。

安室(あの人間嫌いの彼女が俺にあんな言葉を……

まるで全て見透かされた気分だ)

脳裏に焼き付いたリンネの青い瞳に安室は深く息を吐いて片手で目元を抑えた。

安室「………スコッチ」

そう呟いた安室の声は酷く震えていた。

そんな彼の心を癒すかの様に月が彼を優しく照らしていたのだった。