マフィアと探偵 4 (ページ26)

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20話ページ26

その頃、

とあるアジトにて

ベルモット「ジン、貴方あの子にキスしたら殴られたんですって？」

ウォッカ「……？？」

ジン「……おい、誰から聞いた？そんな情報」

突然話しかけてきたベルモットに銃を向けたジン。話を聞いたキャンティはジンにバレないように笑いを堪えている。

相変わらずの無表情だが、声からして怒っている。

ベルモット「さぁ？誰かさんが貴方の独り言を聞いて私に言って来たから尋ねただけよ」

ジン「………チッ」

ベルモットの言葉に舌打ちをしたジン。後でソイツを殺すと呟いた。すると、

ベルモット「そう言えば、最近リンネって子を監視してるみたいだけど……、あの子をどうするつもり？」

ジン「あの女はボンゴレの幹部だ。我々組織にとって危険な存在に違いない……、
これ以上探りを入れられない様に監視しろとあの方からの命令だ」

ベルモット「………！！」

ジン「もし俺が危険だと判断したら相手が女だろうと容赦無く抹消する」

そう言って部屋を出て行ったジン。扉が閉まったと同時にベルモットはため息をついた。

ベルモット「………かと言って本当は好きだから殺したくないくせに」

キャン「～～ぷっ、キャハハハハハッ！！！あのジンを殴った女アタイも見てみたいねぇ！！！」

コルン「………オレ、……その女……撃ちたい」

笑いに耐え切れず、腹を抱えて大笑いするキャンティの横にコルンはライフルを持って呟いた。

そんな組織のスナイパー二人の様子に呆れた表情をしたベルモットは肩を竦めたのであった。

＿＿＿＿＿＿＿

ドン！！！

ジン「……ッ！！」

部屋を出て暫く廊下を歩いたジン、思わず立ち止まり壁を殴った。

組織のボスであるあの方からの命令が気に食わなかったらしい。

ジン(あの方からの命令とは言えリンネに何かあったら……いや、アイツの性格からして深く追求しねぇか)

そう考えて息をはいたジンはゆっくりと壁を殴った手を下ろす。

ジン「ったく、……仕方ねぇ。
次に会ったら腰を抜かす程ヤってやる」

そう言ってニヤリと笑ったジン。

………一方、

ゾクリ

リンネ「ッ！！？………今、悪寒が……」

背中から這い上がるような寒気にリンネは腕を摩っていたのであったとか。