マフィアと探偵 4

17話 ページ23

シャキ、




シャキ……





アレク「……ザンザスの野郎、俺が綺麗で勇しく育てた大事な娘の髪を………後で斬ってやる」


リンネ「……私、貴方の娘になった訳じゃないんだけど」



リボーン「赤ん坊だったお前を育てたんだから父親のようなもんだろ。
……おいアレク、コッチも焦げてんゾ」





部屋に入ってすぐザンザスによってチリヂリになったリンネの髪を鶴姫で器用に斬っていくアレク。





リンネの言葉に答えたリボーンは相棒のレオンの虫眼鏡で焦げた髪の毛先を見つけていく。






ツナ「ねぇ、最後の言葉が殺害予告に聴こえたのは気のせい……？；」



コナン「大丈夫だよ沢田さん、僕もちゃんと聞こえたから；」






アレクの最後の言葉に冷や汗が流れ思わず発したツナの言葉にコナンも同情する。








そんな彼らを黙って見ていた沖矢が、変声機のスイッチを押して口を開けた。






赤井「……先程尾行されていると言っていたが、何かあったのか？」





赤井の言葉にリンネはあぁ、と呟いた後呆れた表情を見せて答えた。






リンネ「……潜入先でジンとウォッカがいてね、二人の目的が私たちヴァリアーと一緒だったのよ……。
先に始末したから船から出ようと思ったんだけど、その二人と遭遇しちゃってそこから銃戦になった」



コナン「(ジンとウォッカ！？)それじゃあ、その時船が爆発したのは奴等の仕業なの！？」






今朝からずっと流れてきたニュースを思い出し思わず問いかけたがリンネが発した答えは意外なものであった。






リンネ「あぁそれ、ザンザス」



ツナ コナン「「……え？？」」



リンネ「脱出用のヘリが飛んで来た時にそのヘリ、突然ミサイルをぶっ放してきたのよ。

まぁ、部下がどうなろうと構わないような性格持ってんのよあの人は」






そう言って立ち上がったリンネ、腰まであった黒髪が背中あたりになっていた。





リボーン「……ところでリンネ、何か組織に関する情報は掴めたのか？」





リボーンの問いかけにリンネは脱いでいたコートに袖を通して振り返った。






リンネ「…………R・U・M」



コナン 赤井「……！！」



アレク「………RUMか」



ツナ「ラム？何かの名前？」



リボーン「組織のNo.２だ、あまり情報が少ねぇから俺たちボンゴレも探れねぇんだ」

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