懐玉-5 ページ11
「君と会う前に、3人で話し合いは済んでる」
2人は強い。
それは
心も含まれる。
"俺達、最強だし"
"私達は最強なんだ"
紛れもない事実。
天元様と敵対する可能性があったとしても
この2人が大丈夫って言えば
本当に大丈夫な気がした。
だから私も了承した。
「理子ちゃんがどんな選択をしようと
君の未来は私達が保証する」
「…私は、同化で皆と離れ離れになっても、大丈夫って思ってた。どんなに辛くたって、いつか悲しくも寂しくもなくなるって。
…でもっ
でもやっぱり
もっと皆と…一緒にいたい。
もっと皆と色んな所に行って、色んな物を見て
…もっと!」
やっと聞けた理子ちゃんの本心。
『…私も、もっと理子ちゃんといたい。
観光もいいし、普通にご飯に行くだけでもいい。
黒井さんと一緒に笑ってる所、もっと見たいの』
「帰ろう、理子ちゃん」
傑が手を伸ばして、理子ちゃんが手を取ろうとした。
「…うん!」
__銃声が響いた。
__頭が撃ち抜かれた。
__…誰の?
「理子ちゃん?」
横たわった彼女は、間違いなく一緒に帰ろうと言った子で。
思考の処理が追いつかなかった。
「ハイお疲れ。解散、解散」
この男、何故ここに居る?
「なんで、オマエがここにいる?」
声が出ない私の代弁をするように、傑が投げかける。
「なんでって…あぁ、そういう意味ね。
五条悟は俺が殺した」
男の言葉が理解出来ない訳じゃない。
ただ、現実味が無いだけ。
そうだ、今自分がすべきことは分かりきってるだろ。
『オマエも地獄へ落ちろ』
・
傑の出した呪霊の虹龍は巨大だ。
私はひたすら虹龍の体で身を隠すことに専念した。
男の視界に入らぬように。
そして、呪霊特有の臭いを自身に移すために。
"天与呪縛"によって身体能力だけでなく五感まで底上げされた男。
しかも悟を殺ったと言った。
それを信じてる訳では無いが、ここに男が来た時点で、良くない方の何かがあったことは分かる。
高専の結界をすり抜けられる程の者。只者ではない。
「途中に女性が1人いたハズだ。彼女はどうした?」
「あぁ、あのメイドか。
多分死んでる。生かす気も殺す気も無かったけどな」
「そうか。やはりオマエは死ね」
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1 - 泣きそうで😭感動モノがあって、呪術廻戦見ているからわかる場面もあって本当にありがとうございます🙏これからも頑張ってくださいね❗✌️ (11月5日 8時) (レス) @page36 id: 053afa639a (このIDを非表示/違反報告)
ましろ@桜川奈々(プロフ) - amroさん» コメントありがとうございます!まさかamroさんからコメントいただけるとは思わず感激しております…!応援ありがとうございます。私も陰ながらご活動応援しております。 (2021年9月6日 22時) (レス) id: aa54ca032f (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - 初めまして、コメント失礼いたします。検索からこちらの作品で出会い一気に読み終えてしまいました。大好きなさしす組と主ちゃんの関係がとてもよくて最後は涙腺崩壊でした…。素敵な作品を拝ませて下さりありがとうございました!これからもご活動応援しています! (2021年7月28日 9時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
桜川 奈々(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます!涙腺を刺激できた(?)のであれば私も嬉しいです(´ω`) (2021年5月29日 22時) (レス) id: aa54ca032f (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 感涙見た時にはもう涙が止まらない。涙腺緩くなったと思った…。 (2021年5月29日 14時) (レス) id: 4534ab9975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜川 奈々 | 作成日時:2020年12月19日 0時