【文スト】前職？マフィアだけど何か。

7、彼女ノ印象 ページ9

翌朝＿＿＿＿


ﾋﾟﾛﾘﾝﾘﾝ♪ﾋﾟﾛﾘﾝﾘﾝ♪ﾋﾟﾛﾘ((ﾌﾟﾂｯ

電話の着信音(ﾋﾟﾛﾘﾝﾘﾝ♪)で起きた私は、かなり苛立ちながら、電話に出た。

『……誰…』

寝起き&低血圧で機嫌が悪いからか、何時もよりワントーン低い自分の声。

−−太「やあおはよう！」

『……誰』

−−太「君が大好きな太宰さんだよ。それより、助けに来『死ね』」

ﾌﾞﾁｯ

『…』

"助けに来て欲しいのだけれど"

と続いたであろう言葉は私のたった二文字で遮られた。

ざまあ。

私の安眠を邪魔したからだ。

それにどうせ自 殺しようとして失敗したんだろ(正解)。勝手にやってろっての。

・


・



探偵社では、朝から中島敦君の入社試験を行うと聞いていたので、私は昼から出勤する事になっていた。

別に毎日遅刻とかしてないよ。うん。寝坊とかしてない。


今日の服装は袴。
上はベースが暗めの色で、その上に綺麗な華が沢山刺繍されており、下はシンプルな深緑。靴はヒールが高めのブーツ。

普段、和服・洋服も着るのでその日の気分で服装を変える。

そもそも和服を着るようになったのは、マフィア時代に、"姐さん"に着替人形のようにされたあの時から………

その名残で、今では和服を好んで着るようになった。感謝だな。

昔は大迷惑だったが。


『却説…そろそろ試験も終わってるだろ…


どうせ"敦"は合格だ。』



私はゆっくりと自宅を出た。



・



・


-中島敦 side-

僕は今、太宰さん、国木田さん、そして先程まで爆弾魔を演じていた谷崎潤一郎さんとその妹さんのナオミさんの5人で、茶屋に訪れている。

嗚呼、国木田さんに押さえつけられた思い出が蘇る…

僕は入社試験で見事無事(？)に合格したらしく、これからお世話になるのだが…

ﾅｵ「血の繋がった実の兄妹でしてよ…？このあたりの躯つきなんてほんとにそっくりで…

ねえ、兄様？」

潤「〜〜っ」

ﾎﾟﾝｯ

国「(こいつらに関して深く追求するな！)」

中「(あ…はい)」

…目の前の光景に、早くも挫けそうです。


あ、そういえば…

中「あの…藤原さんは先程いませんでしたけど…何をなさってるんですか？」

そう。昨日いた藤原さんの姿を今日は見ていないのだ。

＿＿＿＿藤原Aさん。

初めて見た時、なんて綺麗な人何だろうと純粋に思った。だから


無言で太宰さんを殴った時は唖然とした。


中「(あの時はほんとに吃驚したなぁ…)」

今でも思いだして震えそうだ。

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