27、奇怪ナ組合セ ページ29
コツコツ
コツコツ
『(やばいこの人全然気付かないじゃん……)』
"とある人物"の後を付けて数分。
……気付く気配が全くない。
考え事をしながら歩いているようだ。
そんなんじゃぁ……
『いつ殺されても知らないよ?
____樋口さん』
-樋口 side-
樋「!?(バッ」
掛けられた声と、微量な殺気によって
背後に誰が居るのか、直ぐに分かってしまった。この人物は____
樋「貴女は…っ」
あの時の恐怖が蘇る…
____藤原A
『ははっ!気を抜いてちゃ駄目だよ?何時何処から狙われてるか判らないんだから』
ぽんぽん、と私の肩を叩く藤原さん。
…それは貴女ご自身の事ではありませんか?
私は暴露ないように流れるような動きで、胸ポケットに隠し持っていた拳銃を取り出した。
『お探し物はこれかな?』
否、取り出そうとした。
樋「え……何故」
……盗られてる……
『拳銃、ねぇ…
あ、お返ししとくわ』
そう云って元々入れていた私のポケットに入れた。
『でも、こんな所で簡単に銃とか出しちゃ駄目だよ?
指名手配されたいのなら話は別だけど』
樋「!!(そうだ…今此処は…)」
此処は裏道とかではなく、一般道。つまり、民間人が普通に行き来している歩道だ。
こんな所で拳銃を出していたら……
即軍警に手配されていただろう…
樋「(この人に集中しすぎたか…)」
『……』
-Aside-
この人は見ていて飽きないなぁ…
先程からコロコロと表情が変わる。
『…クスッ』
樋「!!…何が可笑しいんですか」
『いや、可笑しい訳じゃないが…
その必死な所、昔の龍坊にそっくりだ』
今も、かもしれんがな。
樋「!!…芥川先輩に…?」
『ああ。…なんなら、昔の事で良ければ色々教えてやろうか?』
私がそう云った瞬間、彼女の目が輝き出した。
『(この人重症だな…)』
樋「…ハッ
け、結構です!」
『でもどうせ戻っても龍坊は寝てるんだろ』
樋「……ええ…」
そう云って俯く。
…まあ一応私の後輩にあたる訳だし、一寸助けてやるか。
『いいか、異能者ってのはしぶとい奴等ばっかだ。樋口さんが一々心配しなくても死なないさ。
心配してたらキリがないよ』
樋「…!」
『…さてさて、突っ立ってる暇が有るなら付き合ってよ』
私は樋口さんの腕を掴んで、飲み屋に向かう。
樋「えっ一寸!何処に__」
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ましろ(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます!中て、の漢字と当て、の漢字は意味が同じだそうです。というのも私も調べながら使用しております(^_^;)なので、誤字ではないです!ただ常用では無い方の漢字を使用しただけになります! (8月26日 19時) (レス) id: aa54ca032f (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - このお話読んだばかりですが面白くて好きになりました。質問なんですが8.9話くらいの会話であった中てたらって当てたらの間違いですか?誤字なのかなと気になりました😖 (8月17日 21時) (レス) id: a9005c748b (このIDを非表示/違反報告)
桜川 奈々(プロフ) - Mさん» Google先生に翻訳して頂いております( ̄^ ̄゜) (2020年10月8日 1時) (レス) id: 9c4eef1db5 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - スペイン語喋れるんですか?! (2020年3月17日 5時) (レス) id: 5bd05575e7 (このIDを非表示/違反報告)
桜川 奈々(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます!続編さっき出しました!本篇まだですが早めに更新できるようにしますね! (2016年6月9日 23時) (レス) id: d2923cd544 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈々 | 作成日時:2016年3月20日 21時