【文スト】前職？マフィアだけど何か。

26、搜索 ページ28

ﾅｵ「若しかして、それで連絡を入れても判らなかったのでは…」

『…絶対そうだわ』

潤「心当たりは？」

よいしょ、と立ちながら思案する。

『んー…(あるとしたら一昨日襲われたあの場所か)。

一寸探してくるわ。国木田にも伝えといてくれる？』

潤「あ、はい！」



・




・





同じ場所に着いたのはいいが……



"KEEP OUT "と書かれた黄色いテープが周辺に巻かれ、近づけない状況だった。

気になり、周囲の人に聞いてみると、理由は判らないが一昨日の夜から辺りの地面や壁のコンクリートが破損していたらしい。



うん、私被害者。



まあそんな事はどうでもいい。



『携帯…何処だ…』

規制線の中には入れないので、外から見回す。
すると…

？「あれ？探偵社の藤原さんじゃありませんか？」

『ん？あら




箕浦さん(ﾆｺｯ』


営業スマイル、再び(10話目以来)


箕浦さんの隣には、茶封筒を持った女性警官が居た。

箕「お久しぶりです。如何して此方に？」

『お久しぶりです。…実は数日前に携帯を落としてしまいまして…。何処で落としたか記憶に無いので、数日前に通った所を歩いてる最中なんです』



「携帯…？それってもしかして」

と、女性の携帯が云いながら後ろを振り向いたので同じ所を見ると

『………あ』


ありました。



私が規制線の中に入る訳には行かなかったので、箕浦さんに持ってきて貰った。

箕「真逆藤原さんの携帯だったとは…コンクリートを破損させた犯人の物かと」

『紛らわしくてすみません…』

箕「いいんですよ。次からは落とさぬ様気を付けて下さい」


『はい。…そう云えば箕浦さんは何故此処に？此処の検証は終わったのでは…？』

そう、この現場に警官は目の前の彼女を除いて誰ひとりとして居ないのだ。規制線が張られたのは一昨日。検証は既に終わっている筈。

私が尋ねると

箕「ああ！忘れる処でした！」

「箕浦さん…」

女性警官さんも呆れ顔である。

箕「我々は武装探偵社に向かう処だったんですよ」

『え？探偵社に？』

箕「ええ。…我々には解決出来ない事件でして…」

『…(ああ…)』

箕「これから探偵社に戻るようでしたら、御一緒にどうですか？」

『携帯も見つかりましたし…』

私も探偵社に向かいます、と云おうとしたが

"とある人物"が視界に入ったので、

『…もう一つの用事が残ってるので、私はこれで失礼しますね』

とその場を離れ、"とある人物"を追うことにした。

27、奇怪ナ組合セ→←25、忘レ去ラレシ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す