12、介入 ページ14
-NO side-
『うーん、血の匂いが濃い…』
あたりに充満する微かな血の匂いに反応し、顔を歪める。
太「ならもう少しだ」
『…"能力"使ってお前ごと連れてくわ。ナオミ達一寸心配だし』
太「ふぅ〜ん…?」
『なんだよこっち見んな』
太「いやァ、Aが人の心配するなんて…
大分此方(光)に慣れてきたんじゃない?」
『少なくともお前よりはな』
太「あら、暴露てた」
『当たり前だ。
−−「源氏物語」第二十八帖「
ザァァア…
Aが能力名を云った後、辺りに突風が吹き、二人の姿はその場から消えた。
____技解説:「野分」
____一瞬だけ身体を塵にさせ、巻き起こる嵐に紛れる事が出来る。これを利用し、瞬間移動のようなものも出来る。触れた物・人も巻き込める。
・
・
一方、マフィアに嵌められ絶体絶命の状況である、中島・谷崎兄妹。
谷崎兄妹は重体。中島は能力の暴走により再び虎となり、人の意識を残していない。
対するマフィア側は、能力者の芥川、その部下の樋口の二人。虎となった中島を捕らえようと奮闘するが…
芥「がはっ…」
樋「おのれ!
……銃弾が通らない…!?」
芥「何をしている樋口!
「羅生門・顎」」
能力で中島を真っ二つに切り裂く。
芥「ち…生け捕りの筈が」
ドサッ
中島は息絶えた……
と、思われたが
サァアァ…
辺りに降る雪。
それは満身創痍ながらも発動させた、谷崎潤一郎による能力「細雪」
そう、切り裂かれた虎は虚像だったのだ。
芥「今裂いた虎は虚像か!では−−」
フッ
姿を現す本物の虎(中島)。
笑みを浮かべる芥川。
芥「「羅生門・叢」!」
虎と芥川の一騎打ち。
互いがぶつかり合うその瞬間__
____突風が吹き荒れた。
太「はぁーい そこまでー」
衝突寸前だった二人の間に現れたのは、太宰。そして____
『遅くなってすまん。もう大丈夫だ』
潤一郎をナオミの側まで運び、止血作業をするAだった。
-A side-
太宰の能力により敦は人の姿に戻った。
樋「貴方方、探偵社の…!何故ここに」
太宰が取り出したのは、あの盗聴器。
太「美人さんの行動が気になっちゃう質でね。こっそり聞かせて貰ってた^ ^」
『…………真逆普段もやってないよな?』
太「♪〜(´ε` )」
……軽く引いた。
『…土下座した姿で死ね。しっかり死ね』
樋「真逆……
では最初から__私の計画を見抜いて」
太「そゆこと」
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ましろ(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます!中て、の漢字と当て、の漢字は意味が同じだそうです。というのも私も調べながら使用しております(^_^;)なので、誤字ではないです!ただ常用では無い方の漢字を使用しただけになります! (8月26日 19時) (レス) id: aa54ca032f (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - このお話読んだばかりですが面白くて好きになりました。質問なんですが8.9話くらいの会話であった中てたらって当てたらの間違いですか?誤字なのかなと気になりました😖 (8月17日 21時) (レス) id: a9005c748b (このIDを非表示/違反報告)
桜川 奈々(プロフ) - Mさん» Google先生に翻訳して頂いております( ̄^ ̄゜) (2020年10月8日 1時) (レス) id: 9c4eef1db5 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - スペイン語喋れるんですか?! (2020年3月17日 5時) (レス) id: 5bd05575e7 (このIDを非表示/違反報告)
桜川 奈々(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます!続編さっき出しました!本篇まだですが早めに更新できるようにしますね! (2016年6月9日 23時) (レス) id: d2923cd544 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈々 | 作成日時:2016年3月20日 21時