89.不穏な動きは誰か ページ23
-A side-
『で、現場に行くのは良いんですけどぉ〜
何で私が太宰を拾って行かなきゃならんのクソ！！！』
ﾅｵ「クソはお言葉が悪いですわ、Aお姉様！」
ナオミと共に現場に向かっているなう。
本当は乱歩さんと来る予定だったんだけど、出る直前に社長にお呼ばれして、ほかの仕事に行ってしまった。
それにしてもﾊｧ〜？？ナオミってマイナスイオンでも出してんの？？気が安らぐわ〜
ﾅｵ「太宰さんは何処にいらっしゃるのでしょうね？」
『あのクソが！！』
ﾅｵ「お姉様」
・
結局太宰捜索は後回しにし、ナオミと現場に着いた。
資料の写真にあった遺体は無く、現場には規制線が貼られていて血痕が至る所に撒き散らされていた。
今回の件は内密に、と云うこともあり警官も少数だった。
『少しナオミは離れておいた方がいい。これで足りるだろう、喫茶にでも行っておいで』
一服するのには十分であろう金額を手渡すと、ナオミはJKらしい反応で嬉嬉としていた。矢っ張りマイナスイオンだしてるよね。
現場には警官以外に、場違いな私服の私だけが残された。
血痕や地面の抉れ方、落下物が無いか歩きながら見ていく。
そして私は徐に携帯を取り出し、とある人物へと連絡をとった。
『もしもーし。
It was a good job. Tell that person too.』
＿＿＿＿＿＿良い仕事だったよ。あの子にも伝えておいて。
『Do you get it. Let's go with that policy. I asked.』
＿＿＿＿＿＿分かった。じゃあその方針でいこうか。頼りにしてるよ。
やり取りを終え、通話を切る。
そして小さな声で誰にも聞こえないように呟いた。
『OK.もう戻れないよ。
乱歩さんに邪魔される訳にはいかない。あとは太宰だが…彼奴はどう動くか。長く一緒に居たつもりだが、難しいな』
分からないなら事を起こすまで様子見するまでだ。予測して防ごうなんて真似は太宰には効かないからな。
現状の検分をし、手元にある資料へ加筆修正をおこない、独歩に終了したという旨のメールを送る。
速すぎる彼の返信に苦笑いつつ、現場から離れてナオミが行ったであろう喫茶店へと向かった。
『あーこの後は遺体とご対面か…気が重い…』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1224人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麗葉 - 続きみたいです！！主ちゃん死なないでぇ！ (7月15日 21時) (
レス) @page32 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
白夜ナイ - 続きはないんですか？是非‼️作ってぐたさい‼️読みたいです！！！。 (2022年2月16日 15時) (レス) id: d118b4d7f4 (このIDを非表示/違反報告)
桜川 奈々(プロフ) - ゑごまさん» 夢主の誕生日をお祝いして頂きありがとうございます！読み返していただけるなんて嬉しすぎて…(T ^ T)完結までよろしくお願いします！ (2020年10月8日 1時) (レス) id: 9c4eef1db5 (このIDを非表示/違反報告)
ゑごま - 夢主happy birthday!! この作品が大好きで、最近読み返してます！更新再開するの楽しみにしてます！ (2020年5月21日 9時) (レス) id: da1fba78c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜川 奈々(プロフ) - 1.9さん» ありがとうございます！とても励みになります！更新頑張ります！ (2019年5月19日 16時) (レス) id: 9c4eef1db5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：奈々 | 作成日時：2019年4月23日 22時
