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「ところでA、お前が竹刀も何も持っていないなんて珍しいこともあるんだな」
まだ慣れない声でそう言った。
「今日は稽古休みだから。週に一回は休まないとやっていけないのよ私」
「そうだな、そのくらいの息の方が丁度いいかもな」
「ええ。」
「調子はどうだ？」
「いつも通りよ。まぁ大学で剣道メインの生活は終わりだけどね」
「実業団には行かないんだよな…」
「そうよ。春から警察学校に行くし
家には申し訳ないけど警視庁の警察学校にね」
「天職だな」
「お父さんとお母さん、それにシュウを見ていたら尚更にね。もちろん剣道一家で警察一家の雪川家も」
そう、私の今の苗字は雪川。
剣道一家である雪川家に養子入りした。
だから目の前にいる兄とは苗字が違う。それどころか今となっては兄弟全員苗字が違うんだけれど。
「どこか行きたい所はあるか？」
「デート。シュウとデートがしたい」
相変わらずだなって、頭を撫でてきたシュウ。
「この顔で良ければ」
そうやって微笑む。世界中の女落とせるよ？
「プランニングはしてくれるのか？」
「今日はシュウのが良い」
「了解。但し、」
「昴って呼べば良いんでしょ？」
「ﾌｯ、わかってるじゃないか」
時間帯も丁度よく、まずは海に行って夕日を見せてくれた。
「綺麗…」
こうやってゆっくり夕日を眺めるのが好き…
それを知ってるこの兄はよく連れて来てくれる。
…本当はビッグベンと夕日を同時に見るのが好きなんだけどね
「そろそろ次に行きましょうか」
沖矢昴の口調に本人は慣れているみたいだけど、私は未だに慣れない。
「おいで、A」
差し伸べられたその手に自分の手を重ねて歩き出す…
誰がどう見てもカップルに見えるだろう。
うん、それで良い。
できればシュウの顔が良いけど。
その後綺麗な料亭に連れて行かれた。
「美味しい！ありがとう、昴」
「喜んでもらえたなら僕も嬉しいですよ」
料亭の女将さんに、
「とても素敵なカップルですね…ご夫婦でしたか？」
と微笑ましい様子で見つめられていた。
「そろそろ帰ろうか」
「うん、」
「そんな顔するな。
…わかった、今夜はお前の部屋に泊まるよ」
「大好きシュウ」
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ふー(プロフ) - 皇さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！！ (2022年2月3日 21時) (
レス) id: 91236cccab (このIDを非表示/違反報告)
皇(プロフ) - 初めまして！作品拝見させていただきました！とっても面白くて尊くて凄く続きが気になります…！ご無理だけはしないよう更新頑張ってください！たのしみにしています♡ (2022年2月3日 8時) (レス) @page29 id: 5e661ff29a (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - はくさん» ありがとうございます！ (2022年1月28日 23時) (レス) id: 91236cccab (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - 架印�靴気�» ご指摘ありがとうございます🙇♀️🙇♀️すぐ修正します！また変なところありましたらよろしくお願いします。 (2022年1月28日 23時) (レス) id: 91236cccab (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 行先の喫茶店じゃなく、行きつけの喫茶店では？ (2022年1月28日 21時) (レス) @page23 id: 74119bec9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふー | 作成日時：2022年1月17日 20時
