101 ページ2
「まさかと思うけど私の事、あの子に言ってないよね?!」
多分、先程のガキとのやり取りの内容からして、ガキと阿笠さんは"灰原哀"が"宮野志保"ということは知っているのだろう。
だか、こうして俺に小声で聞いてきたということは、俺が"宮野志保"だと知っていることは、2人共知らないのだろう。
「どうした灰原?」
「いいからアンタは追っ払って来なさい!」
「って言われてもなぁ…」
渋々玄関へ向かうガキ。
「俺は言ってねぇけど…」
…そういう事か、志保が幼児化したのと母さんが幼児化した理由は恐らく同じ。
それを探る為に母さんの遣いとして真純が探り回ってるってわけね。
「ゼーッタイ言わないでね?!
あの子だけじゃなくて一切他言無用!」
「あぁ、わかったけど…あいつの前であんまり俺と話さない方がいいかもしれねぇぞ?
俺が真純に問いただされることになるから」
「わかった…Aくん、また今度家に行ってもいい?」
「そうだな、この調子じゃ真純のせいで予定もくそも無くなるしな。いつでも来いって言ったろ?」
「…うん!ありがとう」
…素直になると、明美に似てるんだな
「す、昴さん?!」
玄関の方からガキの声が聞こえ、
「知り合いからチェリーをたくさん頂いたので…お裾分けに…」
と、変装した兄貴の声。
つーかチェリーお裾分けとか柄じゃねぇだろ…
「そ、それより門の所に誰かいなかった?」
「ええ、いましたよ…バイクのメットを被った…
女の子が!」
そうして変装した兄貴の後ろからヒョコッと顔を出した俺らの妹。
「あれー?コナン君?何でいるんだ?!てかA兄も?!!」
「け、今朝早くに用事があって来てたんだ…」
「そういえば例の骨董品の鑑定結果は?」
と、兄貴。
「丁度今からそれを聞きに行く所じゃよ!ついでに面白い鑑定物を見せてあげると言っておったしのォ…」
「面白い鑑定物?」
「中国の堆黒盆というのを知っておるか?
木胎に黒漆と朱漆を何層にも塗り重ね、表面を黒漆塗りし、これに模様を彫刻した漆芸品じゃよ!」
「ああ…この前TVの鑑定番組で出てたお盆だろ?確か1億円の値がついてたな…」
「そうじゃ!その番組を観て、"ウチにも似たようなお盆がある"と鑑定を依頼して来た人が3人もいたらしくてのォ…
しかも驚いた事にその3枚の堆黒盆の柄が…
3枚とも全く同じ"鶴の柄"だったそうじゃ!」
681人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青魔道士 - 面白いです!! 哀ちゃんと夢主くんにめちゃキュンキュンします!! 黒鉄の魚影を見てからこんな小説を探してました!!これからも無理のないように更新頑張って下さいいつまでも待ちます!! (10月17日 7時) (レス) id: 9d0898b86e (このIDを非表示/違反報告)
山さん - ひぇぇぇぇ…………続きが気になり杉田玄白……無理のない程度に更新頑張ってください!!まってまァァァス!! (2022年5月23日 6時) (レス) @page46 id: 3ec1933ec5 (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - nanoka(*´∀`)さん» きゃぁぁありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです🙇♀️ (2022年3月27日 20時) (レス) id: 91236cccab (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - やまはさん» ありがとうございます!!更新遅めですがこれからもよろしくお願いします🙇♀️ (2022年3月27日 20時) (レス) id: 91236cccab (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀`)(プロフ) - んにゃーー、好きです〜。何度も読みに来てしまいます! (2022年3月21日 5時) (レス) @page30 id: c5cc39e3a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふー | 作成日時:2021年9月9日 0時