【名探偵コナン】証拠隠滅と捏造ならお任せあれ3

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容疑者2人目は、蝶野欽治さん74歳。
元不動産会社の社長で、20年前に一千万で盆を買い付けたらしい。2時頃は、書斎に行って古美術の書物を読みふけっていたそうだ。

最後は坂巻鈴江さん46歳。
美術館の館長だそうで、盆は美術館に飾られていたものをオーナーに頼まれて鑑定依頼したらしい。


更にこの家には家政婦が2人いるが、事件当時買い物に出ており午後2時頃に自由に動けた容疑者3人に確実に絞られることになった。



「でもまぁ犯人はすぐにわかると思うよ。
犯人は本物の堆黒盆を自分の箱に入れただろうから…」


「そうね…あの3つの箱の中の盆を別の鑑定士に調べてもらえば誰が犯人かは明明白白…」


と話すガキ2人。



「やっぱアダルトだねぇ…
"明明白白"は"明白"を強調した"非常にはっきりとした様"を表す言葉。小学一年生が使う言葉にしては異常すぎる。

君…本当は何歳なんだ？君も飲んだんだろ？コナン君と同じ…例の…」


やべ…あいつ、


「異常でしょうか？」


「あん？」


「今や小学生でもスマホを持っている時代…TVや本で見聞きした単語をすぐに検索できる…

おまけに博士は難しい言葉をよく使っておられる…

それが同居人に移っても不思議じゃないのでは？」


「そ、そうじゃのォ…」



兄貴のおかげで何とか黙った真純。
…まぁわさわざ真純を関わらせたくないだろうしな。



そして別の鑑定士を呼ぼうということになったが、自分の箱に本物が入っていただけで犯人とされるのが当然気に食わない3名。

だったが…


「そうじゃ！本物の堆黒盆の裏には西津さんの血の指の跡がついておるぞ！」


「ほ、本当ですか！！」



阿笠さんが最初に西津さんを見た時に、目の前にあるのが本物だと言っていたことを思い出し、3人には自分の箱の前に座ってもらうことに。

…が、3つの盆共裏に血の指の跡がついていた。



「そ、そういえば裏に血が付いたその盆を真横にひっくり返したら…同じ位置に鶴のクチバシがあったから…

そのまま真横にひっくり返せば鶴のクチバシの位置でどれが本物かわかるぞ！」


と、阿笠さん。



…しかし、3枚とも真横にひっくり返しても鶴のクチバシは上に来なかった。

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