【名探偵コナン】証拠隠滅と捏造ならお任せあれ3

115-名人の将棋教室- ページ16

コナンside

「ダブルH！サムライブルーでも大活躍って！」

「すごーい！」

「かっけーなぁ！！」


光彦達はサッカーの話題で盛り上がっているが、
俺は今それどころじゃなくて…

太閤名人の羽田家を調べなきゃならねぇんだけど…


今将棋で検索したら、大抵このニュースばっかひっかかるんだよな…


八百長疑惑で失踪中だった錦戸棋士が遺体で発見された事件…未だ進展なし…か、
なお、遺体のそばに放置されていた将棋盤の脚が1つ切り取られていた事が新たに警視庁から発表された…


何で将棋盤の脚が１つだけ…？




「ねぇその"八百長(はっぴゃくなが)"ってなーに？」


歩美ちゃんが俺のスマホを覗き込んできた。


「それは八百長っていって、勝負にワザと負けたりする事を言うのよ！ホラ、ゲームで江戸川くんがあなた達に花を持たせる為にやってるヤツよ」


「あれワザとだったのかよ？」


いやマジで負けてんだけど…



「でも八百長ってどこから来た言葉なんでしょうか？」


「さぁ…相撲とか？」


「案外将棋が由来だったりするかもな…」


と話していると…



「将棋じゃなくて…囲碁が由来だよ！」


「「太閤名人！！」」


突然話に入って来たのは太閤名人だった。



「昔、八百屋の長兵衛さんって人がいて、みんなに八百長って呼ばれててね…囲碁仲間に店の品を買って欲しいからワザと負けて機嫌をとってたんだ。

でもある日、長兵衛さんが本因坊秀元って強い碁打ちと互角の勝負をしてしまい…まわりのみんなに長兵衛さんの囲碁の実力がバレてしまって…


それ以来、自分や誰かが得をするためにワザと負けたりする事を"八百長"って言うようになったってワケさ！」


「「へー…」」


「ねぇ、遺体で見つかったこの錦戸棋士って人と対戦した事あるの？」


「ああ、イベントで何度か…特に印象のない棋士だったけど…1度だけ彼がトイレから帰って来て指した手が、とんでもない妙手でビックリしたよ…

まぁ何とか凌いで勝ったけどね」


「ふーん…」


「ところでさー、今日は由美さんとデートなの？」


と、歩美ちゃん。


「ええ？！ど、どうして？！」


「だって着物着てない時はおヒゲ生えてるのに、今日は剃ってるもん！」


「だ、大事な人と会うからだよ…デートじゃないよ…」


「何だ、デートじゃねーのかよ」



そうして太閤名人は去っていったが…

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