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真純side
「まだ言葉も話せない生後数ヶ月の子どもを出張先の外国へ連れていくなど許可出来るわけないだろ?」
「確かに…」
「だが、その頃からAが務武さんに懐いていて…どうしてもと言うので私も負けた。そうしてAは日本に連れて行かれた…3ヶ月程だったな
その間というより、イギリスにいた時もだが何故かAに日本語で話しかけていたんだあの人は。
そのせいでAが最初に覚えたのは日本語だった…」
あれ…これパパの愚痴?
「おかげでAは英語が苦手で、その後必死に英語を教えたが覚えるのに時間がかかった…
しかし務武さんは口グセである"50:50"をAの前でも使うんだ!
Aはまだ英語で"nineteenth(19)"までしか言えなかったのに"fifty(50)"という単語を聞かされ、日本語を聞き慣れていたAの耳は"fifteen(15)"と理解した
そのままAは"15:15"として口グセのように使うようになり、今でもそう使っている…」
「へ、へー…そうだったんだ
A兄可愛い…てかパパも可愛い(笑)」
「ゴホン、それより例の薬はどうだ?手に入れられそうか?」
「今の所まだ何とも…妙な邪魔が入ったし」
「妙な邪魔?」
「例の博士の隣に住んでる大学院生で…」
「そんなに気になる人物なのか?」
「う、うん…まぁ」
あの人も…
"50:50だ…君にも否はある…"って…
まさかね…
「そういえばA兄の大学の先輩って言ってたよ…」
「まともに大学に通ってないあいつに仲の良い先輩などいたのか?」
「さ、さぁ?そう言ってただけだから…」
「ホー…」
.
Aside
数日後、約束通り志保を俺の家へ招いた。
「久しぶりだよな、ここ入るの」
「うん、2回目だよ。忙しいのにありがとう」
「全然。…コーヒーで良かったか?」
「ありがとう」
アルバムを懐かしそうに、切なそうに見つめる志保。
「それ、修学旅行の時だな…高校の」
「帝丹高校だったんだ…?」
「あぁ。京都に行ったんだ…それで清水寺周辺に1日居たんだ…」
『見て、A君!縁結びだって!』
地主神社っていう縁結びで有名な神社があった。
『行こうよ!』
『はぁ?縁結びとか興味ねぇよ』
『良いから行こうよ!』
イヤイヤ連れていかれて、引いたおみくじは…
『じゃん!大吉!A君は…末吉かぁ
でもこれからもっと上があるって事じゃん!』
『自分が大吉だからって調子乗んな』
『えー?』
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青魔道士 - 面白いです!! 哀ちゃんと夢主くんにめちゃキュンキュンします!! 黒鉄の魚影を見てからこんな小説を探してました!!これからも無理のないように更新頑張って下さいいつまでも待ちます!! (10月17日 7時) (レス) id: 9d0898b86e (このIDを非表示/違反報告)
山さん - ひぇぇぇぇ…………続きが気になり杉田玄白……無理のない程度に更新頑張ってください!!まってまァァァス!! (2022年5月23日 6時) (レス) @page46 id: 3ec1933ec5 (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - nanoka(*´∀`)さん» きゃぁぁありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです🙇♀️ (2022年3月27日 20時) (レス) id: 91236cccab (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - やまはさん» ありがとうございます!!更新遅めですがこれからもよろしくお願いします🙇♀️ (2022年3月27日 20時) (レス) id: 91236cccab (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀`)(プロフ) - んにゃーー、好きです〜。何度も読みに来てしまいます! (2022年3月21日 5時) (レス) @page30 id: c5cc39e3a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふー | 作成日時:2021年9月9日 0時