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「さっすがAくん!もっと飛ばしなさい!!」
「…」
いいのかよ、
「由美たん、A、これ以上ヤバいよ!もう山梨に入ってるんだし…!」
焦ってる吉。
「そこのシボレー停りなさい!」
…やっぱこうなるよなー、
山梨県警の白バイに停められた。
先程、三池苗子に警視庁のロッカーに入れてた警察手帳を持ってきてもらったのでそれを見せた。
「私服でも警察手帳は本物のようだが…何なんだね?!ここは山梨県だぞ」
「早くしないと中吉が名人戦に遅れちゃうのよ!」
「名人戦?」
と、後部座席を覗く白バイ隊員。
「太閤名人?!覚えてますか?私です!この前カフェでサイン頂いた!」
ということで山梨県警の白バイ一行に丁重に案内され、2時57分に対局場に到着した。
「あ、あれ?ない!」
「何が?」
「写真だよ!由美たんがVサインしてる!どこかに落としちゃったんだ…!」
「もう!そんなのいいから早く行きなさいよ!」
「で、でも!あれは御守りなんだよ!去年の名人戦もあれを忘れたせいで…」
そして由美さんは吉にキスをしたのだった。
「これでどうよ?写真よりご利益あるんじゃない?」
「は、はい//」
「じゃ、頑張って行ってこい!」
「はい!//」
由美さんと、走り去る吉を見送った。
「でも知らなかったよ落語に名人戦があるなんて」
「へ、落語?」
「ほら、あの着物。素人落語名人戦とかのじゃないの?」
「」
こりゃ大変だな吉も。
「じゃ、Aくん家までよろしく」
「…はぁ、俺のオフが……」
「何か言った?」
「いや。」
はぁ、家に着くのは何時になるだろうか。
「ていうか中吉と知り合いなの?」
「まぁ。それより早く帰りますよ」
数時間後、"太閤名人 七冠達成"という記事やニュースが全国へ広まったのだった。
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ふー(プロフ) - *chika*さん» ありがとうございます! (2021年6月9日 23時) (レス) id: 8a4528b58d (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - 真由さん» ありがとうございます!今後ともどちらもよろしくお願いします! (2021年6月9日 23時) (レス) id: 8a4528b58d (このIDを非表示/違反報告)
*chika*(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいました!50:50を15:15と書いていたのがかなり気になりましたが... (2021年6月8日 1時) (レス) id: d2f65e683e (このIDを非表示/違反報告)
真由 - 小さくなった狙撃手も好きなんですけど、こっちもものすごく好きです!評価あと100回は押したい。1回じゃ足りません。。。 (2021年6月6日 23時) (レス) id: cdeebbbd85 (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - 緋桜ひよ子さん» こちらこそありがとうございます! (2021年6月1日 23時) (レス) id: 8a4528b58d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふー | 作成日時:2021年5月19日 7時