検索窓
今日:11 hit、昨日:203 hit、合計:318,554 hit

30 ページ31

「さっすがAくん!もっと飛ばしなさい!!」



「…」



いいのかよ、



「由美たん、A、これ以上ヤバいよ!もう山梨に入ってるんだし…!」



焦ってる吉。




「そこのシボレー停りなさい!」




…やっぱこうなるよなー、



山梨県警の白バイに停められた。





先程、三池苗子に警視庁のロッカーに入れてた警察手帳を持ってきてもらったのでそれを見せた。




「私服でも警察手帳は本物のようだが…何なんだね?!ここは山梨県だぞ」



「早くしないと中吉が名人戦に遅れちゃうのよ!」



「名人戦?」



と、後部座席を覗く白バイ隊員。




「太閤名人?!覚えてますか?私です!この前カフェでサイン頂いた!」





ということで山梨県警の白バイ一行に丁重に案内され、2時57分に対局場に到着した。





「あ、あれ?ない!」


「何が?」


「写真だよ!由美たんがVサインしてる!どこかに落としちゃったんだ…!」



「もう!そんなのいいから早く行きなさいよ!」



「で、でも!あれは御守りなんだよ!去年の名人戦もあれを忘れたせいで…」




そして由美さんは吉にキスをしたのだった。






「これでどうよ?写真よりご利益あるんじゃない?」



「は、はい//」



「じゃ、頑張って行ってこい!」



「はい!//」





由美さんと、走り去る吉を見送った。




「でも知らなかったよ落語に名人戦があるなんて」



「へ、落語?」



「ほら、あの着物。素人落語名人戦とかのじゃないの?」




「」




こりゃ大変だな吉も。






「じゃ、Aくん家までよろしく」



「…はぁ、俺のオフが……」



「何か言った?」



「いや。」




はぁ、家に着くのは何時になるだろうか。




「ていうか中吉と知り合いなの?」



「まぁ。それより早く帰りますよ」






数時間後、"太閤名人 七冠達成"という記事やニュースが全国へ広まったのだった。

31-真夏のプールに沈む謎-→←29



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (206 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
736人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふー(プロフ) - *chika*さん» ありがとうございます! (2021年6月9日 23時) (レス) id: 8a4528b58d (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - 真由さん» ありがとうございます!今後ともどちらもよろしくお願いします! (2021年6月9日 23時) (レス) id: 8a4528b58d (このIDを非表示/違反報告)
*chika*(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいました!50:50を15:15と書いていたのがかなり気になりましたが... (2021年6月8日 1時) (レス) id: d2f65e683e (このIDを非表示/違反報告)
真由 - 小さくなった狙撃手も好きなんですけど、こっちもものすごく好きです!評価あと100回は押したい。1回じゃ足りません。。。 (2021年6月6日 23時) (レス) id: cdeebbbd85 (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - 緋桜ひよ子さん» こちらこそありがとうございます! (2021年6月1日 23時) (レス) id: 8a4528b58d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふー | 作成日時:2021年5月19日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。