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片岡「重要なのはグローブを持つ手の方だ。
見ていろ。
全身の力をいかに指先に伝えられるか、サウスポーのお前はその右腕で壁を作るんだ。
体重移動した体を支える右足、
そしてその力を逃さずに貯めておく右手の壁、
弓矢のようにぎりぎりまで身体のタメを作り、
下半身から伝わるそのエネルギー、
一気に振り抜く！」
監督がタオルを振り抜いたとき、風が舞い上がった。
沢村は驚いていた。
片岡「やってみろ。Aもだ」
沢村は監督からタオルを受け取った。
そして俺も首にかけていたタオルをとってシャドウをした。いつも風呂の前にやってる。
ビュゥンッ！
沢村「(瓜生さんも風が…)」
そして沢村もシャドウをした。
…が、しかし…
ベジッ
A「！！！！…」
沢村「すいません！わざとじゃ…わざとじゃないんですぅ!!」
沢村の叫び声は夜のグラウンドによく響いた。
こいつ…面白すぎかよ。
.
その翌日から沢村はシャドウピッチングをするようになった。
ということでクリス先輩が空いている。
A「クリス先輩、沢村がシャドウにハマっちゃって寂しいんすか？」
クリス「何言ってる？」
A「何でもないです。俺の球受けてください」
クリス「仕方ない、受けてやろう」
A「ありがとうございます！！」
.
A「ストレートいきます」
ﾄﾞﾊﾟｧﾝｯ!!
クリス「ナイスボール」
小さな声だけど確かに聞こえた。
クリス先輩にナイスボールと言われるなんて、滅多にないことだ！相当いいボールだったのか！
A「クロスファイヤーでお願いします」
クリス先輩は右バッターのインコースに構えた。
ﾄﾞﾊﾟｧﾝｯ!!
綺麗にミットに収まった。
クリス「…(ミットが押される…どれだけノびてるんだ？これなら体感速度は160キロはあるだろう)」
A「自由に暴れていいですか？」
クリス「まだコントロールできるようになってなかったのか」
A「これはコントロールできない方がいいんです！その方がバッターも狙い定められないッスよ！」
クリス「守備的にはどこにどんな風に飛んでくるか予想できないのを待っている方が怖いけどな
それに、どっちに曲がるかもわからない球を勝負球で使うには勇気がいる」
確かに一也、フルカウントとか勝負にいくところでムービング投げさせないかも…
そのせいだったのか。
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ふー(プロフ) - るいさん» ありがとうございます！更新がんばります！！ (2018年3月20日 23時) (
レス) id: 2a0b016e78 (このIDを非表示/違反報告)
るい - 面白かったです！更新楽しみにしています(*^ω^*) (2018年3月19日 11時) (レス) id: 2be1c3688d (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - ZINさん» ありがとうございます！更新頑張ります。 (2018年3月14日 15時) (レス) id: 2a0b016e78 (このIDを非表示/違反報告)
ZIN - 更新楽しみにしてます (2018年3月13日 6時) (レス) id: af655f0d36 (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - 摩可さん» ありがとうございます！これからも更新していくのでよろしくお願いします！ (2018年2月23日 22時) (レス) id: 2a0b016e78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふー | 作成日時：2018年1月10日 22時
