コナンはつらいよ。【工藤新一】

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♪〜♪〜♪



新一の方の携帯が鳴った。
ったく、誰だよ。


蘭…ではねぇな。





画面を見ると非通知からの着信だった。








とりあえず変声期を準備して、




「もしもし、工藤です」





『あ！お兄ちゃーん？Aだよー』






「は…？A！？」






『帰ってきたから家に今から行くからね！』






「は…はぁぁぁぁあ！！？」








『じゃーねー』






ブチッ









あいつ…自分の言いたいことだけ言って切りやがった…
つーかやべぇよ！
久しぶりに会えるのはいいけど…何でいきなり帰ってくるんだよ！？
しかもAには俺が小さくなったこと言わないでくれって父さん達に言ってるから知らねぇはずだし。


新一の声で出て良かった…


じゃねぇよ！
コナンの姿であいつに会うのか！？






と、とにかく博士に相談だ…！








「ちょっとコナンくんもうすぐご飯だよ！どこに行くのよ？」




「博士の家に行ってくる！！」





「ちょっと…」







蘭が止めるのも無視し、ターボエンジン付のスケートボードで俺は急いで博士の家へ。








「どうした新一？」




「博士！やべぇよ！」





「とりあえず落ち着け、何だと言うんじゃ？」





「Aが帰ってくるんだよ！！」





「Aくんが？？


それの何が問題なんじゃ」






全く話が読めていない博士。






「だから…！Aは俺が小さくなったこと知らねぇんだよ！」





「何？騒々しい」






灰原が実験室から出てきた。







「灰原ぁ！Aが帰ってくるんだよ…！」





「A？誰よそれ」





「新一の妹じゃよ。妹には新一が小さくなったこと話してないそうなんじゃ」







「ふーん。いつも通り、"あれれ〜？"とか言えばいいんじゃない？」






馬鹿にしたように言う灰原。






「うるせぇ、他人事だと思って。親戚だって周りの人に言ったら信じてくれるだろうけど身内は無理だろうが！



…つーわけで、」





「あなたの身体を幼児化させたAPTX4869の解毒剤ならあげないわよ」






「そこをなんとか…！」

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