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高校1年生の頃だ。
授業終わりにかかってきた1本の電話がAの平和な日常をぶち壊した。
俺ですら何をしてやればいいのかわからなかったあの時…
陣平ちゃんはずっとAの傍にいた。
「あの時、俺もどうしたらいいかわかんなかったんだよ…
でもな、泣きまくってたAには悪ぃけど、
俺より泣かせてんじゃねーよってずっと思ってたんだ」
「…」
「つーわけで…
こいつは俺が守るから、お前は他当たれ」
「俺なら泣かせないで守るけどな」
「安心しろ、Aはお前に惚れねぇから」
幸せそうなAの寝顔をこの位置から見るのはメンタルにくる。
でも…
高校1年生のあの日、両親が事故で亡くなってから近くに住む祖母に引き取られたA。
しかしその祖母も2年前に病死した。
Aが帰る家は俺か陣平の実家になった今…
俺ん家だからそんな安心しきった寝顔みせてるんだったらいいな…なんて。
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ふー(プロフ) - ブルーフェザーさん» ありがとうございます!番外編書いてみますね!! (2022年7月30日 11時) (レス) id: 91236cccab (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - いい話でした!一途っていいですよね!番外編的な感じでその後新しい恋愛して報われる萩原さんの小説読みたいです!気が向いたら検討お願いします! (2022年5月29日 9時) (レス) @page37 id: 7cc899ee55 (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - RIOさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました! (2022年4月27日 21時) (レス) id: 91236cccab (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 泣きそうになるくらい良いお話でした! (2022年4月18日 1時) (レス) @page37 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - 桃桜月さん» 素敵な感想いただきありがとうございます!また次回作も作る予定なのでこれからもよろしくお願いします!! (2022年4月2日 13時) (レス) id: 91236cccab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふー | 作成日時:2022年3月16日 23時