私のペットのいのおさん。

snow　4 ページ4

それから約2時間。

　




お兄ちゃんが帰ってきた。



　


大貴 「ただいまー。……ねぇ、その人誰？彼氏？」






お兄ちゃんは、ソファーで眠っている男の人を指差した。







A 「おかえりーー。違う！拾ってきた。」







大貴 「拾ってきたって、なんで？」






A 「倒れてたから。この雪の中放っておけないでしょ。」





放っておいたら凍っちゃうよ。





？ 「……んむぅ。。。え？ここどこ？」






お！起きた起きた！よくよく見たら結構イケメンさんだな。





A 「あ！起きた！良かった〜〜。」






イケメンさんは部屋を見渡してから、考えこむ。








？ 「えっと…俺は…………あ！倒れたんだ！！で、助けてもらった！」








A 「記憶力も大丈夫だね。」







特に異常はなさそう。






？ 「あの、本当にありがとうございました。」








A 「いえいえ。あ、ねぇ何て呼べばいい？」






？ 「あ、俺、伊野尾慧って言います。26歳です。」







A 「え！？私より年上！？同い年ぐらいかと思ってました。すみません！」







26ってお兄ちゃんと1歳違い！！







失礼なこと思っちゃったな〜〜…………








慧 「い、いやぁ、そんな敬語使わないでください。」







大貴 「じゃあ、タメでよくない？」





部屋で部屋着に着替えたお兄ちゃんが戻ってくる。





慧 「うわぁ！！びっくりした〜。。あ、あなたは？」







肩をすくめながら喋る伊野尾さん。






ふふっ、意外とビビリだったりして。





大貴 「俺は有岡大貴！そいつの兄です！」






ビシッ！っと効果音がつきそうなスピードでゆびを向けてくるお兄ちゃん。






A 「うるさい兄でごめんなさい。私は有岡Aです。」







慧 「ど、どうも。………あの、そろそろ帰ります。」






A 「帰るってどこに？」
　





雪の中に倒れてたんだ。帰る場所、あるかどうかわかんない。






慧 「そ、それは、どうにかします。」






大貴 「ん？それは、帰る場所がないってこと？」






あからさまに顔を困らせる伊野尾さん。





帰る場所、ないんだ………






A 「あ、じゃあさ！家のペットにならない？」





大貴/慧 「ペット！？」





大貴 「いや、流石にペットはねぇ……」

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