Beloved ページ6
「廉くんー、お誕生日おめでとう!」
時計の針が12時を表して、電話の向こうの彼は一つ大人になった
昨日よりも1歳、差が縮んで。
たまに年下ってどうなんだろう、って気にしたりする自分にとってはちょっと嬉しくて。
それは廉くんも、同じみたいで
「あざーっす!Aとの差縮んだわ!ちょっとだけやけど」
なんて笑って言う
「俺さあ、今むっちゃ会いてえ。」
いつもはこんなこと言えないけど、たまには素直になってみよかな、って特別な日が背中を押してくれる
「私も、会いたい」
黙り込む彼に、ああ、言っちゃったって恥ずかしくて。
何回も頭の中で取り戻すことはできないその言葉が繰り返される。
「あ、やっぱり、いまの、」
忘れてって、言おうとした時に
「待って、にやけとまらんやん。
やばい、もーーどうしてくれんねん!」
って。
恥ずかしすぎて、取り消したいって思ってしまったけど
やっぱり言ってよかったなって思わせる廉くんはさすがだなって。
「プレゼントあるから楽しみにしててね」
そういうと、
「Aと毎日一緒に寝たり、過ごせるわけちゃうけどこうやって電話したり、たまに会えたりする明日とか明後日とかが、俺にとっては楽しみやねん。」
「20歳もよろしく、A!」
((当たり前だよー、、、好き))
(ちょっと待ってや!もう一回)
((もう言わない、!またこんど、!))
(次は何回も言わせたるからな!)
.
Beloved ((最愛の))
.
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作者名:みり | 作成日時:2018年10月14日 11時