恋ダンスを踊りましょう(ymcn) ページ12
友達になりましょう続編
彼は頭が良く、顔も可愛くて、なおかつクラリネットを演奏するのが上手かった。ただ極度の人見知りで、いつも本を読んでいるからか、クラスメイトからは距離を置かれている…らしい。
そんなゆうりと友達になって、俺と圭人とお昼を空き教室で食べ始めたのは、1週間前のこと。
はじめは、圭人にも人見知りしてたのに今では「け〜と、ピーマンあげるね。」と嫌いな食べ物を圭人の弁当に入れるまでになった。
俺だって食べてあげるのに。
「ねぇ、りょーすけ恋ダンス知ってる?」
「…知ってるけど」
少し前のドラマで流行ったダンスを今さら聞いてくる彼にはてなマークを浮かべていると
「あのね、定演で演奏するんだけど僕踊る役になっちゃってね…でも僕知らないから涼介なら知ってるかなって思って…」
恥ずかしそうに微笑む彼に、うちにドラマの録画あるけど見る?と聞くと
「いいの?行きたい!」
嬉しそうに笑う彼に、ダンスの練習も協力するね。と、放課後に部活をサボって一緒に帰る約束をした。
午後の授業は、放課後が楽しみすぎて先生の言葉なんか入ってこなくて、早く放課後になって欲しいなってずっと窓の外を見てた。
圭人に、山ちゃん頑張れ!って謎のエールを受けてゆうりの教室へ行くと、
「遅い、待ちくたびれた!」
頬を膨らませて怒る彼に、慌てて謝ると
「ウソだよ♡早かったねぇ〜、先輩に見つかったら大変だから早く行こ!」
なんだかいつもよりテンションの高いゆうりが廊下を走り出すから、あんまり目立つと部活サボってるのバレちゃうよと声をかけたら、ピタっと止まってソロソロとゆっくり歩き出すから面白い。
そのまま帰宅する生徒に紛れ二人でこっそりと俺の家に帰ると、
「ふー、部活サボるの初めてでドキドキしちゃったぁ…」
部活をよくサボる俺にはなんとも思わないが、彼は真面目だからそんなことしなかったんだろう。余程スリルがあったのか、暑〜い、汗掻いちゃった…といつも閉めている第2ボタンを開けるから、綺麗な鎖骨が見えて俺は別の意味でドキドキしてきた。
暑がるゆうりに冷蔵庫から出したコーラを入れたコップを渡し、二人で録画してあったドラマの恋ダンスを観る。
「そういえばさ、ゆうりはどっちの踊りするの?」
「えっとね、ガッキー」
僕こんなの踊れるかなぁ…って不安そうにテレビを見るゆうりに頑張ろ!と声をかけながら、俺はゆうりにガッキーの踊りをさせることにした吹部の誰かに感謝した。
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菜々香(プロフ) - いのピカるさん» ありがとうございます!記憶の中にお互いを好きだった想いが残っているのが最高だと思い書いちゃいました笑可愛いと言っていただけて嬉しいです!またエピソードが出たらありひか書きたいなぁと思っています(^^)! (2017年1月29日 15時) (レス) id: 492b689a6e (このIDを非表示/違反報告)
いのピカる(プロフ) - ありひかやばかったです!!いたジャンの続きがほんとにこんなんだったらいいなぁぁぁぁ!笑笑ありひかかわいいですね。また書いて欲しいです!ヽ(*´∀`)ノ (2017年1月29日 6時) (レス) id: 0f193f218f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々香 | 作成日時:2017年1月29日 1時