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国木田は男達をなぎ倒していくが、男に意思はない為すぐに起き上がる。

「無駄だって言ってるでしょう。そんなに理想を破りたくないのですか?」

図星なのか分かりやすく息を詰まらせる国木田。

この状況ではAが圧倒的に有利だ。

一見楽しんでいるように見えるが彼女の頭の中は、フョードルのことでいっぱいだった。

「余所見なんてしていいのですが?」

「!」
国木田の顔は先程までの焦った表情とは変わり、

「そっくりそのまま返すぞ」

と返答した。

「は?この状況でどうやって」

「余所見なんてしていいのかい?魔人の娘さん?」

彼女の背筋が凍り付いた。

異能が無効化され、国木田を囲んでいた男が倒れる。

「今までどこいってたんだ!この唐変木!」

「いやぁーチョットね?いやでも結果オーライでしょ。こうして犯人も捕まえられたしね」

現れたのは太宰だった。

「あ、え?なッんで。おと、うさん」

頭が真っ白になり、言葉が詰まる彼女。
不幸にもそんな時に彼女が頼れるのはフョードルのみだった。

「君のお父さんは来ないよ。今頃行方を眩ませてるだろうね。
いいかい。君は捨てられたんだ。」

_『貴方は存在してはいけない化け物よ!貴方を一生恨むわ』

_『貴方が運良く引き取られたとしてもすぐ捨てられるでしょうね。貴方は化け物だもの。』

_『そのまま死ねばいいのに』

「先ッ生。やっぱり私は化け物なの?愛情は偽りだったの?やっぱり…私は死んだ方がいい化け物なの?ねぇ、嘘でしょ…お父さんはそんな事しないでしょ?ねぇ嘘だと言ってよ…」

「君はホオズキの花言葉を知ってるかい?…偽りだよ。君への愛情は全て偽り、君は異能力しか見られていなかったのだよ。」

太宰の言葉とともに彼女は孤児院の先生に言われた言葉が脳内を駆け巡った。

Aは膝から崩れ落ち汗が地面に垂れた。
父親から捨てられこの感情がなにかAには分からなかった。



_『良いですか?A。悲しい時は泣くものですよ?』

「あ、あぁ…あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」

皮肉にもフョードルに教えられた感情。暫くしてからやっと彼女は涙を流しながら叫んだのだった

ーー

短いと思った方すいません。当初から短く完結する予定でした。その代わり、番外編とか作るので勘弁して下さい。
もう少しで完結します。

。→←れ



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シロクロ(プロフ) - 他のパターンもあったらぜひ見たいです!! (2021年9月16日 17時) (レス) id: e7729c81d6 (このIDを非表示/違反報告)
シロクロ(プロフ) - バッドエンドめっちゃ好きです! (2021年9月16日 17時) (レス) id: e7729c81d6 (このIDを非表示/違反報告)
- 好きです……更新楽しみにしております!! (2021年9月15日 6時) (レス) id: c53e6fc030 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴@東方&文スト大好き人間(プロフ) - お気に入り10評価当たり前ですけど入れました!!最高ですか??愚問でしたね((続きを楽しみにしております! (2021年9月15日 0時) (レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクシャ | 作成日時:2021年9月13日 21時

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