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2日間の休日が明けて、体育祭後初の登校日。
私はいつも通りかっちゃんと電車に揺られていた。
ねぇ、と肩を叩かれて振り返ると
「君たち雄英の子だよね？トーナメントの！」
「アイドルみたい可愛い…」
「2人が幼馴染ってマジなんだね〜」
「爆豪くんさ、重力の子と戦った時と対応違すぎでしょ！」
雄英すごいな！？１日にして有名人だ…！！
爆豪「あ？」
A「かっちゃんすぐメンチ切るのやめて？」
右隣にいるかっちゃんを宥めていると、左隣から誰かに声をかけられた。
「あのっ！」
目線を左に向けると学ランを着た中学生の男の子。
「た、体育祭見て、強くて可愛い水咲さんのファンになりましたっ」
え、え、ファン！？
聞き慣れない響きにじーんとする。
A「ありがとう！初めて言われた…！」
君がファン1号だよ、と差し出された手に自分の手を伸ばす。
が、
その手はかっちゃんによって遮られた。
爆豪「お触りは禁止だ」
A「えぇ？！」
爆豪「……それに、ファン1号は俺だぜ？ガキんちょ」
呆気に取られていると雄英高校前、雄英高校前と最寄りへの到着を知らせるアナウンスが鳴った。
行くぞ、と手を引かれ、開き始めたドアを抜ける。
ぷしゅーとドアが閉まる音が鳴ってようやく現実に引き戻された。
A「かっちゃん、いつから私のファンだったの……」
爆豪「ンなもん生まれた時からだわばーか」
べ、と舌を出したかっちゃんに顔が熱くなる。
そのまま手を引かれて1年A組の教室へと向かった。
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芦戸「超声かけられたよ来る途中！！」
切島「俺も！」
瀬呂「俺なんか小学生にいきなりドンマイコールされたぜ」
蛙吹「ドンマイ」
A組の面々も少し特別な登校時間を過ごしたようだ。
切島「水咲たちはなんかあったか？」
A「ファンができた！！」
爆豪「あ゛？俺が1号だかンな」
騒いでいる切島くん達から目線を少しずらすと私の目は紅白頭を捉えた。お墓参りの時のお礼を言おうと彼の方に足を進める。
A「轟くんおはよう！」
轟「水咲か、おはよう」
轟くんは顔を上げて少し微笑んだ。
A「この間はありがとうね！」
轟「あぁ、また連れていってくれよ」
芦戸「…えっあの2人あんな仲良かった？！」
葉隠「きゃー！三角関係？」
ワナワナと震えだす爆豪を宥めるのは切島の役目。
切島「お、おい爆豪…」
爆豪「うるせぇ！！！」
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作者名：n484r | 作成日時：2023年12月9日 20時
