俺がヒーローになったのは。【爆豪勝己】【轟焦凍】 (ページ31)

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爆豪side

体育祭翌日は休校日で、昼まで寝ていた。
(Aを攻撃したことへのストレスで爆睡)

爆豪「くぁぁ…あ？Aは？」

欠伸をしながらリビングへ降りると、Aの姿が見当たらない。

光己「まずはおはようでしょ！Aちゃんならとっくに起きてお墓参りよ」

墓参りならそう時間はかからないだろうと、とりあえずテレビをつけてソファに座る。

爆豪「ハァ……クソつまんね」

アイツがいねぇと時間の流れが遅い。

テレビを消してランニングにでも行くかと腰を上げた。

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爆豪「…………遅ェ」

ランニングから戻って来てかなりの時間が経った。

空の色が変わってもAは帰ってこない

爆豪「…だああぁぁ！じれってえ！」

ただ待っているのも癪だと、迎えに行くためドアに手をかけようとした。

その瞬間、ドアが開いた。

A「ただいまー！」

そんなところで何してるの？とドアの前で立ち尽くした俺を不思議そうに見つめる。

爆豪「……おせぇよ」
　

A「ごめんごめん」

春先とはいえ夜は少し冷え込む。
薄手の上着を脱いでソファーに座ったAに問いかける

爆豪「墓参りにしちゃあ長くねぇか？」

A「そうそう、行く途中で轟くんと会ってね」

爆豪「……あ？轟ぃ？」

A「お母さんのお見舞い行ってたんだって」

ちゃんと話し合えたみたいでよかった、とAは顔を綻ばせる。

いや、そこじゃねえだろ

んで轟と会っただけで帰りがこんなに遅くなんだよ

爆豪「…轟とどっか行ったんか」

A「どこも行ってないよ？」

その言葉に安心したのも束の間

A「お墓参りについて来てくれてね、今度の月命日も一緒に来てくれるんだって！」

爆豪「あ？」

いやおかしいだろ

いつの間にんな仲良くなったんだ

爆豪「……俺も行く」

A「え？だめだよー」

爆豪「なんでだよ！！！」

A「だってかっちゃん、すぐ轟くんに突っかかるじゃーん」

……この時ばかりは半分野郎への態度を後悔した

爆豪「とにかく2人で行くんじゃねぇ！！」

視界の端で愉快そうにケラケラと笑うババアが見えて心底うぜぇ。顔がうるせえ。

光己「勝己あんまモタモタしてると盗られちゃうわよ〜
体育祭で見たけど轟くんイケメンだし♡」

爆豪「ッA！明日は俺と出かけんぞ」

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ということで、やって来ました遊園地。

休校日2日目。