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"爆豪のこと、照れさせたくないの？"
完全に踊らされてる…
わかってるけど、三奈ちゃんのそれは
私にとって"魔法のコトバ"だった。
・
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A「……着てしまった」
葉隠「うおー！めっちゃ似合ってる！！」
蛙吹「ケロ、とっても可愛いわ」
芦戸「さあさあ！爆豪に見せに行くよ！！」
ぐいぐいと背中を押されて、
私は今かっちゃんの前に立ち尽くしている。
むり、むりむり！！
恥ずかし過ぎて前見れない…
てかかっちゃんずっと黙ってるんだけど！？
やっぱ似合ってないのかな…
A「あ、あの、かっちゃん…？？」
なんか言ってよ〜と半泣きで、おそるおそる顔を上げた
A「…え」
かっちゃんの顔を見て、びっくりした
爆豪「…んだよ」
A「だって、顔、真っ赤……」
芦戸「爆豪〜、感想を述べて！！」
私の背中からひょこっと三奈ちゃんが顔を出した。
三奈ちゃん、ニヤニヤしないで？！
爆豪「可愛い、んじゃねえの」
ヒュー！と上鳴くんたちに茶化され、怒りまくってるかっちゃん。
茶化し続ける上鳴くんたちの声も、黄色い歓声を上げた女の子達の声も私の耳には入らないくらいに
"かわいい"の言葉を何度も頭の中で繰り返した。
今日は可愛い、っていっぱい言ってもらえた
ぎゅっ
爆豪「は、」
A「うれしい」
抱きついて顔を上げるとかっちゃんの顔はまだ真っ赤なままだった。
A「…真っ赤だ」
さっきのお返しだ、とニヤリと笑う。
爆豪「う、う、うるせぇ！！！」
かっちゃんは自分の上着を脱いで私に羽織らせた
爆豪「…着てろ」
爆豪「俺だけが可愛いって言えば充分なんだろ？」
"かっちゃんが可愛いって言ってくれたら、他の人の目にどう映ったっていいもん"
ついさっき自分の言った言葉を思い出し、私の顔もかっちゃんと同じ色に染まった。
A「う、うるさーいっ！！」
A組一同(((…リア充爆発しろ)))
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・
最終種目、トーナメント
くじ引きで対戦順を決め、貼り出されたトーナメント表を見上げる。
私の1回戦の相手は青山くん。
2回戦は常闇くんか百ちゃんのどちらかで
それに勝ったら＿＿＿＿＿＿＿、
私はかっちゃんと戦う。
A「かっちゃん、3回戦で会おうね」
爆豪「…おう」
突き出した私の拳に応えた彼の拳は、
どこか、弱々しかった。
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作者名：n484r | 作成日時：2023年12月9日 20時
