俺がヒーローになったのは。【爆豪勝己】【轟焦凍】 (ページ18)

今日:38 hit、昨日:565 hit、合計:63,386 hit

016 ページ18

・

・

・
『俺は友達だと思ったことはねぇ。』

過去に荼毘くんに言われた言葉を思い出し

胸がズキンと痛む。

(私は…友達だと思ってたよ)

A「荼毘くん、そこをどいて。

　たとえあなたであっても邪魔をするのなら

　容赦しない」

A組のみんなもきっとUSJのどこかで戦ってる。

こんなとこに留まってる訳にはいかない

荼毘「久しぶりに会ったんだ。もっと再会を喜べよ」

A「荼毘くん。私を友達だと思ったこと、ないんでしょ？」

荼毘「…ッ」

一瞬哀しそうな顔をしたような気がしたけど

きっと気のせいだ。

爆豪「A！いんのか！！？」

同じく倒壊ゾーンに飛ばされたのか

かっちゃんの声が近くからする。

A「荼毘くん、行って。」

荼毘「ヒーローが敵逃していいのかよ？」

A「今の私にあなたを捕まえる実力も
　
　＿＿＿＿＿＿＿＿覚悟もない」

何故か泣きそうになって、でも頑張って笑った

荼毘「…じゃあな」

彼は顔を歪めて苦しそうに笑った。

少しの間荼毘くんが出ていった窓をぼーっと見つめていた。

A「…行かなきゃ。」

ビルを抜けるとかっちゃんと切島くんの姿が。

切島「水咲、無事か！」

爆豪「A！怪我はねぇか」

A「…2人とも、私は大丈夫だよ！」

いつも通りに笑ったつもりだったけどかっちゃんにはお見通しのようだ。

爆豪「…何かあったンか」

ごめん、かっちゃん。

これは言えないんだ

A「なんもない！行こう！」

爆豪「…ああ。」

私達はあのワープゲートの男のもとへ向かった。