俺がヒーローになったのは。【爆豪勝己】【轟焦凍】 (ページ11)

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爆豪side

風呂上がり、リビングに行くとキャミソール1枚にショートパンツ姿で寛いでいるAの姿。

…こいつどんだけ俺のこと意識してねぇんだよ

俺がお前のことどんな目で見ているかも知らずに。

一目見たあの時から。ガキだったあの時から。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿ずっと好きだった。

Aは昔から綺麗だったが

歳を重ねる度にもっと鮮やかになっていく。

『俺のモンにしてぇ』

思わず口から零れそうになる程膨れ上がった

"初恋"

ままならない想いにむしゃくしゃして

冷凍庫からアイスをとり、口に放り込んだ

「…少しは意識しろよな」

Aにもアイスを渡して、

この想いを隠すために

なんとなく頭をくしゃくしゃに撫でた。

きょとんと見つめるその姿に

…どうにかしちまいそうになる

リビングを出て自室に行き、ドアの前で座り込んだ。

「…クソ、」

1番傍にいて、1番お前のことを理解している人間。

胸を張ってそれは俺だと言える

＿＿＿＿＿＿＿＿だからと言って、その存在は"恋人"であるという絶対的な着地点を持たない

「Aのことに関してはホント情けねぇな、」

大切で大切で仕方ねぇ、

だからこそどうしたらいいのかわかんねンだよ

＿＿＿＿＿＿＿Aのことが好きだ。

今日もこの言葉を言えないまま。