7本目 ページ8
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「……まあ,そのサーブが決まった後すぐにチャンネル変えちゃったんですけどね」
「へえ」と頷く浅野さんの隣でキラキラした笑顔を浮かべた西田くんに少し嫌な予感がした。
「じゃあ次はサーブ!!サーブ撃ってみよ!!」
また西田くんの唐突なやつだ…と呆れていると浅野さんも同じことを思っていたらしく「唐突だなあ」と笑っていた。
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ラインに並びサーブの簡単な説明をしてくれる西田くん。
浅野さんはクルクルボールを回しながらこちらの様子を見ている。
「―――で,ジャンプサーブはボールをヒュッと投げてダッって踏み込んでギュンッて溜めてからバァンって撃つ!!」
「はい?」
効果音だけじゃん,と突っ込もうとしたが西田くんの低すぎる語彙力の効果音が,私の頭の中にある綺麗なサーブのフォームと一致していく。
1回しか見ていないはずのサーブのフォームが気持ち悪いほど鮮明に頭の中で再生されるのだ。
変な頭の中の状況にはてなマークを浮かべていると西田くんがジャンプサーブの手本を見せてくれるらしく,私たちが立っているラインよりももっと後ろへ下がった。
浮いたボールと,そのボールを放った腕,踏み出した足に,溜め込んだ姿勢。
何故か効果音がハマり込んだ頭の中のサーブのフォームと似ているような気がした。
けれど素人の目からしてみればサーブのフォームなんて変わらないかのかもしれないとその疑問を頭の隅に追いやった。
「ってこんな感じ!!やってみてよ!!」
「いや初心者にできるかーい」
「わかったやってみる」
「やるんかーい」
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西田くんと同じように後ろのほうに立ち,頭の中の彼と同じように深呼吸をした。
ボールを高く宙に投げる。
それを見上げつつ駆け出す。
キュッと踏み込み足いっぱいのジャンプをした。
自然にボールに伸びた左手と,今かと言わんばかりに構えた右手。
――――もしかして,打てちゃうんじゃない?
ズドンッと右で大きな音がした。
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雪 - 43ページ42本目文章おかしいです (2019年11月17日 20時) (
レス) id: e28ee6ef13 (このIDを非表示/違反報告)
21子(プロフ) - 更新めちゃめちゃ楽しみにしてます！！ (2019年11月14日 21時) (レス) id: fe40dbd9a4 (このIDを非表示/違反報告)
リタ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2019年11月13日 16時) (レス) id: 46e4a96814 (このIDを非表示/違反報告)
わかな - 更新ばり楽しみです (2019年11月7日 23時) (レス) id: 5c2b6ff2d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひかるん(プロフ) - コメント2回目です笑夢主のバレーがどう成長していくけ楽しみです！落ちも楽しみです…笑更新頑張ってください！ (2019年11月7日 22時) (レス) id: 1f4ce4e8e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海獅子
| 作成日時：2019年11月4日 17時
