85匹目 ページ4
―――及川 SIDE―――――
・
及川「ちょっと!!!岩ちゃん離してよ!!」
矢巾達が更に遠くなっていく
岩ちゃんはそんな俺を無視して,走る
クロちゃんや,国見ちゃんは悔しそうな顔で走っていた
なんで?
なんで2人を助けようとしないの?
皆は,2人を見捨てられるの?
Aみたいに,自分を捨てても助けようとは思わないの?
混乱する頭で,そんなことを想った
・
・
及川「ッ!」
バッ
岩泉「!!」
俺は岩ちゃんの手を振りはらい,先ほどの会場へ向きを変えた
他の皆も,止まって俺を見るけど,そんなの知らないよ
だって…2人が……!!
・
ドコッ
及川「!!?」
そんな俺を岩ちゃんは何も言わず殴った
俺は,ふらついて尻餅をついて岩ちゃんを見上げる
及川「ッ…!なにすんのさ!!!」
岩泉「それはこっちのセリフだボケェ!!」
岩ちゃんは,俺の胸倉をつかんで叫ぶ
照ちゃんや,クロちゃんが岩ちゃんを止めようとするけど,それを他の誰かが止める
及川「…何って…!!矢巾達を助けに行くんだよ!!!」
岩泉「そんぐらいわかる!!なんで行こうとするんだ!!」
及川「なんでだって………?
むしろ,こっちが聞きたいよ!!!!
なんで,岩ちゃんたちは矢巾達を助けに行こうって思わないの!?」
俺がそう言うと,岩ちゃんは悔しそうな顔をする
そんな顔するくらいなら,助けに行こうよ…!!
岩泉「…俺らが行ったところで何になるんだ!!!」
及川「無駄って言いたいの!!?じゃあ((岩泉「お前は!!!」」
岩ちゃんが言葉をかぶせる
岩泉「お前は…あいつ等を信じられないのかよ!!!
矢巾が信じてるって言ってくれてんのに,お前は矢巾を信じることが出来ないのかよ!!」
及川「!!」
岩泉「考えろ!!
今,自分がやれること!!
お前の今やれることは,矢巾達を助けることなのか!?」
岩ちゃんは言い切ると肩で息をする
岩ちゃんの言葉で目が覚めたように,頭が冷静に考えだす
あぁ…岩ちゃんの言う通りだよね
俺が行って,援護できるなんて…むしろ足を引っ張て失敗させるだけ
それより,今は,ここから出たほうがいいんだ
俺は,立ち上がって岩ちゃんに言った
及川「…ごめん。ちょっと混乱してた」
岩泉「ほら,行くぞ」
俺達はまた走り出した
・
891人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうこりん(プロフ) - あの、83話の最後辺り、岩ちゃんの一人称が私になってます。…おかまデビューしたのかな…? (2016年11月12日 8時) (レス) id: 1923cc739a (このIDを非表示/違反報告)
リスニング(プロフ) - たぶんですけど、殴ったり蹴ったりがあるのと、虐待って言葉があるからじゃないですか?私はこの小説が好きなので少し悔しいですが、それらで不快に思う人がいるのが現実です (2016年10月24日 0時) (レス) id: 8b38ea9417 (このIDを非表示/違反報告)
毬江(プロフ) - 通告じゃ無くて報告でした!すいません。感想の欄の上にあります。 (2016年10月18日 22時) (レス) id: 55cebcf30e (このIDを非表示/違反報告)
毬江(プロフ) - まっつん&マッキー!!うあああああああああああああああ!!!((殴 フラグって確か誰かが違反通告?かなんかすると建ったような…前に他の作者さんが誰かがわざと自分の作品にフラグ建てていくって言ってた気がします。 (2016年10月18日 22時) (レス) id: 55cebcf30e (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - まっつんとマッキーが黒豹って想像しただけで色気がヤバイとわかる(^_^;) (2016年10月17日 5時) (レス) id: 44d81e1e0f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ