【ハイキュー!!】猫耳付けた小さな子供を拾って,チョコを上げたらイケメンに……っては！？パート３【HQ!!】

８４匹目 ページ3

―――及川 SIDE―――









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完全に敵に囲まれた



矢巾達は,流石に焦った表情で俺達を守るように立っていた








増田「おとなしくしてろよ？


暴れたりしたら,コイツみたいになるぞ？ｗ」




増田はそう言って,撃たれた獣人を軽く蹴る


それを,ただ見てるだけで助けられないのが悔しかった








増田「…まぁ,手荒な真似はしたくないんでね」



増田がそう言って,軽く手を挙げると,

銃口を向けていた使用人たちが胸ポケットに銃をしまう


それを見て,すこし安心した人は少ない


完全に包囲された状況で,逃げ場もない。


もしかしたらという最悪な状況も考えられるからだ





影山「…舐められたもんスね」


矢巾「ホントだよな」



そんな２人の小さな声が聞こえたその時






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バァンバァンバァン



「「「「「！！」」」」」」





矢巾「…」



矢巾が天井に向かって３発,銃を撃った


その後,矢巾は無表情で銃口を近くの使用人に向けていた




影山「…銃しまわせるとか,獣人なめてんスか」



そう言って,自分の狼の耳や尻尾をあらわにする





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その時,矢巾が叫んだ





矢巾「岩泉さん！！！後は頼みました！！」




矢巾達２人は,俺達の近くにあったドア付近にいた男達を殴る



岩ちゃんは「おう！」と返事をして,先陣切ってドアに向かう


俺達の腕を引いて






及川「ちょっと岩ちゃん！！矢巾達置いてくの！！？」


俺がそう叫ぶと岩ちゃんは「うるせぇ！！」と叫んで走る




俺も止まるわけにはいかないのでそのまま走る






及川「矢巾！！何やってんの！！お前らも早く逃げるよ！！」



俺が,入り口前で立ち止まってそう叫ぶ


あの２人の元キャプテンとして,置いてけるわけないじゃん！！





すると,矢巾がこちらを振り返って




矢巾「俺達の事はいいんで,皆さんのことを守ってください！！




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―――信じてますよ,キャプテン」




矢巾は無邪気な子供のように俺に向かって笑いかけた


その笑顔は,青城にいたころと変わらなくて,

もっと置いてける気持ちじゃなくなって矢巾達に手を伸ばす




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岩泉「ボケ！！！速く行くぞ！！」



岩ちゃんに腕を引かれて,無理やり足が走る




俺の伸ばした手は届かず,矢巾達が遠くなっていった







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