なないろの。Ⅲ (ページ9)

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非常におはようございますページ9

紫

紫「大丈夫？」

黄「あぁ、おはよ。ちょっと過呼吸なっちゃって。もともと体調悪かったみたいやねんけどなぁ、いつも限界突破するまで言ってくれないんやから」

照史の補聴器をケースにしまいながらそういう淳太は、次に寝ている照史の頭を撫でた。

心の限界が来ちゃったとか、耳の調子が悪かったとか、照史はきっといろんな原因が重なってしまったんやろう。

補聴器がハウリングしたり、マイクの音がつんざくように耳に入ってきたり、どれも吐きそうなくらい嫌いだ、と照史は教えてくれたっけ。

しばらくして起きた照史は、まだ俺には気付いてない様子。

ぽやぽやしながら俺を見つけ、おはよ、とふわふわした口調で言った。

それに返す言葉はずっと決まってる。

紫「『非常に、おはようございます』」

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次ページに「『非常に、おはようございます』」のそのあとのお話を地の文なしで書いてみました。