なないろの。Ⅱ (ページ31)

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嫌な瞬間ページ31

橙

久しぶりに全員集まった仕事でもんちを見て、これあかんやつや、と一瞬で悟る。

もんちは体調悪い時に髪の毛をくるくるいじる癖があるんよ。

本人は言う気は全くなさそうやけど、多分みんな気付いてんで。

緑「なぁ、照史、今日、俺、体調悪い、、」

と思ったら、案外あっさり教えてくれて。

橙「今日からちゃうんやろ？もんちのことやし、何日も前から我慢しとってんな？」

そう言うと、ん、とうなずいたけれど、すぐに顔を歪めてその場に崩れてしまった。

緑「いやっ、んー、、」

耳を無造作に触って唸る彼に、ちょっと心当たりがあって。

橙「はい、お水。ちょっと落ち着いた？」

ひとまず落ち着くのを待つことにした。

橙「耳、しんどい？」

緑「ん、、3日前くらいから、、左が聞こえんの、、」

なぜこういう時に俺の予想は当たるんやろうか。

きっと病院にも行ってないんやろうな。

けど、これって早よ行かんと困るのは自分やし、この先ずっと付き合っていくことになるのも大変。

ちょっと強引やけど、この仕事が終わってから病院に連れて行くことにした。

つづく、、？
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このお話は、発症後の話ではなく、発症した時のお話です。

もしかしたら続き書くかも、？