どんな景色でも君がいたから意味があったよ＊6＊ (ページ10)

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カウントダウンコンサートも終わり、ホテルに4人で向かった。

ずっと無言だった。

二人ずつで部屋を分かれる時にやっと、

「なぁ、ご飯どうする？」

そう口にした。

重「俺、持ってきてるんあるから部屋で食べる」

しげがそう言うと、望も「僕も」としげについて行く。

「じゃあ俺らなんか買ってくるから先、部屋戻ってて？」

そう言って照史とコンビニに向かった。

二人きりになってようやく、

桐「俺ら・・これからどうなっていくん・・？」

ずっと何も言わなかった照史が口を開いた。

「正直言って・・諦めるしかないような気もする」

僕の言葉に照史は驚きもせず、でも悲しそうな顔をして「そうやんな」と頷いた。

桐「マネージャーさん、怒ってたな。なんで喜ばへんねん！って。」

照史が苦笑いしながら僕を見た。

「せやろな。・・・所詮、上の人に俺らの気持ちは届かへんよ。
・・・いくら7人でやりたいって思ってても、上の人からすればただの仲良しこよしなんやろ」

照史に言いながらも、自分を納得させるために言葉にした。

桐「濱ちゃん達にさ・・・どんな顔して会えばええんやろうね」

カップ麺を選びながらも、照史は心ここにあらずという感じで、取っては戻しを繰り返す。

「はぁ・・・」

さっきからため息ばっかり。

俺ら、どうしていけばええんやろう。