重岡side ページ39
午後からはユニットごとでレッスンだった。
ー「じゃあ7WEST前出てー」
レッスンしてたらそう呼ばれて集まる。
先「じゃあ今日は最後やし、集大成見せてもらおうかな!」
振り付けの先生がそう言ってニッと笑った。
4人で顔を見合わせて「集大成ってなに?」って笑いながらも、
あぁ、そっか、
7WEST、
最後なんや
って。
曲は自由に決めていいって言われて、4人すぐに一致した1曲。
有り難いことに、僕らは7WESTでいろいろなオリジナル曲を歌わせてもらった。
それでも、やっぱり1番最初に歌った曲は、
特別やんな。
気付いたら他のみんなが僕らの周りに座っててなんか変な緊張感が4人に漂う。
振り返ると、淳太君、濱ちゃん、照史君は、笑顔で「頑張れよ」って拳握った。
あの日から何も変わってない。
7WESTが決まった日、自分のことのように喜んでくれた3人。
やっぱり3人はずっと僕らのお兄ちゃんで、
やっぱり僕らのかっこいい先輩。
何度も立った同じ立ち位置に並ぶと、4人、何も言わず顔を合わせる。
流れ出した曲は、もう何度も歌って、思い出がいっぱい詰まった曲。
今日から7WESTやって言われた時の嬉しさと、不安は今でも鮮明に思い出せる。
でもな、4人でいるんはほんま楽しくて、いつしか4人でいることが当たり前になって。
真剣に話した帰り道も、
居残りして振りを覚えた日も、
4人お揃いのキーホルダー買った日も、
「絶対デビューしようね」って、4人誓った日も、
延々他愛無い話で笑いあった日も、
みんなと会えたこの場所で、
数えきれないほどの時間を過ごして、
ー何気ない事が幸せだと僕はふと気が付いたんだ
今は声にせずその手を握るよ そばにいて
ね、
神ちゃん、
流星、
小瀧、
4人一緒でよかったね。
1度は離れ離れになったけど、
これからも僕らは4人一緒。
幸せだよ。
ありがとな、
そんでもって、
これからもよろしくね。
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作者名:みかん | 作成日時:2019年2月2日 23時