重岡side ページ31
レッスンの帰り道、話がしたいって淳太君に言ったら、「じゃあ一緒に帰るか?」って言ってくれた。
「ええの・・?めっちゃ遠回りやけど」
家の近くの駅まで一緒に行くって言う淳太君に聞く。
淳「ええねん、ええねん。どうせ昼から暇やし」
ほんまに時間かかる帰り道やからちょっと気が引けたけど、僕より先に改札通り過ぎて慌てて僕もついて行った。
でも、長い帰り道を、今日は淳太君が一緒。
なんだか、うれしい。
淳「で?話って?」
駅のホームで電車を待ってる間、淳太君が僕の隣に来た。
「・・うん、・・あんな?・・・7人で、一緒な家住みたいなって・・・」
淳太君は「え!?」ってめっちゃ大きい声出して驚いてる。
「おとんとおかんから離れて世話かけんと1人でやっていきたいってのもあるけど、
それより、・・・7人、ずっと一緒におりたい。」
そう言うと、淳太君はびっくりしながらも嬉しそうだった。
淳「それええなぁ、ルームシェアってやつやろ?うわー、やりたいな!」
乗り気な淳太君は「みんなに近いうちに話そうや」って笑った。
淳「大きいことやからお金もいるし、他のみんなの親の承諾もいるし、特○○んちゃん。
早目に話し合った方が楽やな。」
そう言ってる間に電車が来て二人で乗り込む。
「なぁ、俺な?夕日が綺麗に見える家がええなぁ。」
電車の中はいっぱいで、ドアのあたりでくっつくように並んでそう言う。
淳「夕日か、ええなぁ」
「ええやろ?今の家もな、僕の部屋から夕日めっちゃきれいに見えんねん。そんなん理想やな」
それからしばらく、二人でどんな家がいいかって言いあってた。
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作者名:みかん | 作成日時:2019年2月2日 23時