濱田side ページ28
淳太君の言葉に、頭が理解しないうちに涙があふれた。
僕も、みんなと一緒にデビューできる。
嘘やないよな、
夢やないよな、
何度も疑った。
顔を上げたときに望がぎゅーっと抱き着いてきた。
そのぬくもりに、
ああ、ほんまなんやなって。
みんなで抱き合って、ベッドから動けないしげを全員で抱きしめて、
ーお前のおかげや
って頭を撫でた。
「最後まで諦めんでくれてありがとうなぁっ・・・」
そう言ってしげの髪がぐしゃぐしゃになるくらい撫でまくった。
淳「これからはジャニーズWESTのセンターや。
これからもセンター、頼んだで?」
淳太君がそう言ってしげの頬に伝った涙を優しく拭った。
しげはくしゃっと笑うと、「うんっ!」って力強く頷いてくれた。
7人で手を重ねて、顔を合わせる。
7人で小指を結んだあの日みたいに、ちょっと照れくさくって、くすぐったい感じ。
あの日より、少し大人になって、それでもずっと変わらずお互い尊敬してて大好きで。
淳「これからは7人ずっと一緒や。
この7人にしかできひん事、やろう?
そんで、最高のグループにしような!」
ーおおっ!!!
あの日むすんだ小指みたいに、重ねた手のこの温もりを、ずっと忘れないでいよう。
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作者名:みかん | 作成日時:2019年2月2日 23時