濱田side ページ27
昼近くになってしげは目を覚ました。
今日はレッスンも仕事もなくて、7人でのんびりした時間を過ごす。
しげと神ちゃんはたまに高い声で笑いあいながら話してて、
望と流星と照史はスマホのゲームで盛り上がってる。
淳太君はうたたね。
俺はそんなみんなを見て口角が上がってる(笑)
なんかええなぁ・・俺も眠なってきたなぁ・・・
そんなこと思いながら目を閉じたら、あー、なんか寝ちゃいそう。
ー♪
はっ!
誰かの着信音でパッと目が覚めた。
着信音は淳太君のスマホだった。
電話に出た淳太君に、みんながしーっと口に指を当てる。
こんなタイミングに望がくしゃみをしそうになって吹き出しそうになりながら慌てて止めた。
淳「・・・はい、え・・・?え、ほんまですか・・・!?」
みんなで小声で笑ってたら、淳太君が大きな声を出して椅子から立ち上がって、一気に淳太君に視線が行く。
淳「・・はい、はいっ・・・!分かりました・・!」
喋り方からして事務所からの連絡だったことは分かってた。
頷いて電話を切った淳太君は、俯いたままだった。
「淳太君・・・電話なんやった・・?」
俯いたままの淳太君に、そう尋ねた。
しばらくすると淳太君が顔を上げて、でも、頬に涙が伝ってて。
桐「え・・・?何・・・?どうしたん・・・?」
唇を噛みしめたまま涙を流す淳太君の表情は、嬉しそうでも、悲しそうでもなく、よく分からなくて不安げなみんなの声が響いて鼓動が早まる。
嫌な予感ばっかりで、でもそうじゃないことを心から願ってて、目を閉じたくなるけど、淳太君をじっと見た。
淳「・・・みんなぁ・・・っ
デビュー決まったよ・・・っ!!この7人で!!」
響いた声に、一瞬頭が真っ白になった。
それはみんな一緒だったらしく、沈黙が流れた。
淳「グループ名は、ジャニーズWEST!!」
ずっと、
ずっと、
夢に見た瞬間。
頬に伝う涙は、
きっと今までで1番うれしい涙。
35人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みかん | 作成日時:2019年2月2日 23時