桐山side ページ12
夜ご飯を食べ終わった後、疲れ切ってるはずやのに眠れるような状態じゃなくて、4人で集まった。
意見は二つに割れていた。
腹をくくった、俺と淳太君。
諦めない、しげと望。
淳「正直な、もう無理やと思うねん・・、俺は、ごめん・・・4人でやっていこうと思う。」
淳太君が言うと、望が寂しそうに頷いて、「照史君も?」と僕を見た。
「・・うん・・。俺もな、もう覚悟はできてる。
4人でやっていくしか、ないのかもしれへん。」
そう言うと、望は俯いて「そっか・・」と呟いた。
淳「しげは?どう思ってる?」
ずっと黙っているしげに、淳太君が尋ねると、しげは「うん・・」と頷いて顔を上げた。
重「・・俺は、・・7人でやるっていうことは諦めへん。
やってみな、無理かどうかは分からへん。
7人じゃなきゃ、デビューなんて意味がないねん。
3人は、絶対に必要や。」
僕らが「でも・・」と言っても、それでも頑なに「諦めたくない」と言いはるしげに、胸の奥が熱くなった。
正直、上の人の意見に逆らえないことは重々分かってて、
やからこそ腹をくくったんやけど、
でも、
僕らの約束は軽はずみでしたものじゃないし、
子供みたいにただ小指を結んだわけじゃない。
7人で、デビューという夢を追いかけてきた。
出来ることを一生懸命やった。
それは、
自分だけがデビューしたいから、
そうじゃなくて。
7人で、デビューしたいから。
俺も、諦めたら、あかん。
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作者名:みかん | 作成日時:2019年2月2日 23時