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神山side ページ9

稽古が始まってからしげとの帰り道はほとんど演技の話になった。

「あそこはもっと表情硬い方がええで」

重「あそこは声もっと張った方がええと思う」

大体はできてないと思う所をお互いが言い合う。

やけど、出来てないことをズバッと言われたからって、ムッとはせえへん。

しげは俺の演技をほんまによく見てくれてて、アドバイスはいつも的確。

自分では気付かないところも言ってくれるからほんまに助かるねん。



重「でも神ちゃんってほんま上手よなぁ。前にドラマしてたやん?あれ、俺見てたで?」

急にしげがそう言った。

「え・・ほんま!?ドラマしてた時って・・・え、しげまだ入所してへんよな」

結構前の話やからそう聞くと、

重「うん、家で見てたで。年下やとは思えへんかったなぁ、まさかあの神ちゃんと仲良くなれるなんてな!」

しげが嬉しそうに僕を見て笑う。



そんな前からしげは僕のこと知っててくれてたんやな、

って、

すごく嬉しかった。



しげは僕が言うアドバイスをちゃんと「そうやなぁ」って受け入れてくれて、最後にはいつも「ありがとう、神ちゃん」ってお礼を言う。



こういう所、ほんますごいなっていつも思ってる。


俺には、なかなかできひん事やから。


今までしげのようにお互いあかんことも、いいところも言いあえるような友達はできたことなくて、


ほんまにしげは特別やなぁって、隣を歩きながら思った。

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作者名:みかん | 作成日時:2019年1月30日 0時

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