桐山side ページ30
今日は松竹座で舞台の稽古。
7人の中で、しげとのんちゃんだけは松竹座が初めての場所で、二人はきゃっきゃはしゃいでた。
他の小さい子たちも、ほとんどがみんな初めてくる場所で、楽しそう。
舞台上の移動とか、セットとか、楽屋とか、初めての子たちが多いから、僕や濱ちゃん、淳太君は教育係。
神「このシーンは下手から移動。下手ってこっちやで。」
神ちゃんも頼れる先輩。
流「そうそう、最後のシーンはこの位置な、テープ貼ってくれるから分かるで」
流星もしっかりお兄ちゃん。
重「流星、たかいたか〜い」
待ち時間になった小さい流星を持ち上げて遊んでるのはしげ。
うんうん、しげもお兄ちゃんになったな・・・
って、あれは流星をおもちゃにしてるやろ!!
呆れながらふと、ステージの端っこを見ると、
望が1人、体育座り。
思わず吹き出してしまった。
望の目線の先には、濱ちゃん。
濱ちゃんは小さい子の頭撫でながら笑顔でいろいろ教えてあげてて、
むぅとほっぺた膨らませて見つめてる望。
そりゃそうやろうな。
少し前まで、望が1番年下で、7人の中に望より下の子が入ってくることなんてなかってんから。
急にお兄ちゃんにならされて、大好きなお兄ちゃんたちとられて、
そりゃ末っ子は怒るでしょうな。
そう思って、笑いをこらえながら望を見てた。
あ、ついでに濱ちゃんにこっそり教えといてあげた。
大切な弟が、やきもち焼いてますよ
って。
笑
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作者名:みかん | 作成日時:2019年1月30日 0時